2013年03月01日

映画「孤島の誓い」遂にクランクイン!

竹の会の新作「孤島の誓い」が遂にクランクインしました!

今回はその様子をお伝えします・・・が、その前に、自主制作戦争映画がどうやって作られるのか、少しご紹介しましょう。
作品は基本的に自費で製作しています。自主制作映画は勿論、見てくれるお客さんに楽しんでもらう為に作ることが前提にはありますが、同時に、作り手が商用映画では実現不能な企画を表現する場でもあります。
撮影の前にやってみたい企画をまとめ、脚本を書き、必要な小道具類やロケ地確保、配役やスケジュール立て等、様々な作業をします。
今回は撮影に入るまでに、一ヶ月はかかりました。

さて、準備が固まってきたところで、監督は早めに現場入りをし、ロケ地整備にとりかかることにしました。
機械力の無い、シャベル一本で行う、ミリオタならば誰もが憧れる男の仕事ですね。

今回は応援に俳優の恵田昌州さんがかけつけてくれました。

恵田さんは、2010年度作品「陸軍報道部」に出演して以来、竹の会の作品に参加してくれています。
「紅虎作戦」では中国軍の狙撃手役、「化狸作戦」では主演を演じ、「ペリリュー決戦」やその後の新作にも出演して頂いてます。


さて、男二人、気合いを入れて現場に突入した初日は・・・。


雨!雨!雨!
仕方なく屋内で進められる作業や買出しを行いました。嫌な予感がして震えの止まらない一日でした。

そして二日目・・・。



雪!降り積もる!男達の夢を凍らせる無情の雪!白い悪魔!!!

言葉を無くしながらこの日も室内作業。
思えばこれが間違いだった。この時決死隊を編成して決死設営作業に挑んでいれば、もっと余裕がもてたのだ・・・。

三日目。晴れ。

風景は正に満州のそれと化しているが、週末には南方を撮らねばならない。
我々には決して休んでいる暇等無かったのです。
工期は二日遅れ、雪は重くのしかかり土を凍らせ、絶望的な演出を果たしてくれました。
決死の陣地構築は日の出から日没まで続くのでした。



竹の会のメンバーであるモササ君や、ツルオカ君が時間を見て手伝いにきてくれました。


高橋享平(PN:茂笹享、通称モササ)私の大学の同期で、数々の自主制作映画に出演、共同製作や共演をしてきました。
今や竹の会のマスコット的人物です。
最近はトランスフォーマーばかりいじっています。
ブログ:http://orehaomochadeasobuzo.blog.fc2.com/



木の根が行く手を阻み、これを掘ると泥岩にぶつかり、それを掘ると海が近い為か砂が出てきます。
まだまだ掘ります。



四日目の朝、恵田さんが手の痛みを訴えました。これが労働の痛みです。尊い物と思って今日も穴を掘りましょう。



ひたすら掘っていると、段々男たちの話している内容がおかしくなります。
「地下王国」の話や、「スマイルプリキュアが最終回を迎え、新番組ドキドキプリキュアに対して、我々はこれからどう向き合っていくべきか」等、ジャンルは多岐にわたります。意味はよくわかりません。

しかし、こうして掘ってみると、実際に戦場で陣地構築をした先人達の苦労がわかってくるようで、涙が出てくるのでした。
雪が降ったとはいえ過ごし易い気温です。酷暑の中での陣地構築は、二年前の「ペリリュー決戦」の準備で死ぬ程味わっているので、それに比べればかなりマシですが、実際にパラオの暑さを経験した私にとって、それすら生温い物でした。



良い感じに出来上がった頃、恵田さんの姿が見えなくなりました。呼んでも返事が無いので探してみると、陣地の中で意識を失っていました。
こうして、文字通り我々の血と汗と涙をもって、ある程度の陣地構築は終了しました。

さて、いよいよクランクインです!
撮影した映像から切り出した写真で様子を紹介します。

主演の河合郎弘さんです。日本海軍西カロリン航空隊、第二百十四設営隊に派遣された、功刀博(技術中尉)役です。
今回俳優を公募した際に応募して下さいました。とんでもないイケメンです!


奥に写っているのが、右が山上二曹役の麓知彦さん。私の大学の先輩で、外道Taxi監督の自主制作作品の現場ではよく御世話になりました。
左が関真之介君。同い年で、大学は別でしたが縁あって2009年度作品の「捨て石」で狙撃手役をやってくれました。



写真は「捨て石」に出演した際の関君。


妻への手紙を書く功刀技術中尉。
功刀は、大学を繰り上げ卒業し、翌年技術中尉へ任官、結婚後すぐに戦地へ送られてしまいます。
青年士官らしさのなかに、どこか学生らしさの残る役柄です。
今回戦争映画に初挑戦という河合さんですが、様になってます。流石ですね!
オーディションの際、今回の功刀のイメージにピタリとはまっていたので、主演をお願いすることになりました。
河合さん、最後までよろしくお願いします!

※河合さんのブログはこちら!
http://beamie.jp/t/akihiro_kawai.html

さて、撮影初回は物語の舞台であるペリリューの海軍第二百十四設営隊の面々が登場します。主に戦闘前のシーンです。

第五分隊分隊長、笹塚技術大尉。演じるのは海軍衛兵隊(http://homepage1.nifty.com/TS/NHG/)の指揮をとる、原知崇さん。
衛兵隊での活動や、過去の映像作品で御世話になっています。海軍関係のエキスパートの方です。今回もアドバイスを頂きました。

さて、第五分隊のその下には施設隊があります。


施設隊の隊員達。指揮をとっているのは海軍軍属の敷島技師。
思えば、このように軍属ばかりが登場する自主制作映画も珍しいかもしれません(笑)


部隊の大半を占める朝鮮人軍属達。
一番左は月岡軍属役、俳優の鹿目久憲さん。今回初参加ですが、素晴らしい演技をして頂きました!

第二百十四設営隊は、総勢八百人程の部隊ですが、純粋な軍人は二十名程度で、他は全て軍属でした。軍に雇用された労働者ということになります。
これには朝鮮人軍属も多く参加しており、戦闘開始時に大半は降伏するか、あるいは戦闘に巻き込まれ戦死されました。
戦地へ派遣される海軍軍属は本来高給とりな職業ですが、実際にはほとんど未払いのままだったそうで、日本の軍隊の残酷さの一面が伺えます。
今回の作品には月岡、康本、朴木の三人の朝鮮人軍属達が登場しますが、これは資料を調べていく上でどうしても描いておきたい話となり、登場することになりました。


必死に掘った陣地はこのように、大型の退避壕になりました。
個人的にはもう少し手間をかけたかったのですが、致し方ありません。悔しい!

お気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、数日前に雪の降っていたところです。現場は撮影日も寒かったのです。
そんな中、半袖、短パンで出演して下さった出演者、影で支えてくれたスタッフの皆さん、大変お疲れさまでした!

二日間に渡る撮影が終わった後は、死に物狂いの後片付け、撤退作業が始まります。
撮影が終わってしまうと気が抜けてしまうので、最も危険な作業になります。

何とか無事撤退に成功しました。倒れているのは限界を迎えた恵田さんです。今回の撮影では出番が無いのにスタッフとして尽力して下さいました。ありがとう御座いました!

十数人分の衣装小道具の整理や、多くの設営資材の残る現場の完全撤退には、撮影終了後二日間を要しました。
心身共にボロボロですが、次の撮影の準備があるため、休む間は全くありません!

自主制作で戦争映画撮るということはつまり、それなりに大変なことなのです(笑)

まだまだ撮影は始まったばかりです!残りの撮影も頑張ります!

最後に今回のメインヒロイン、功刀靖子役の綾部ふゆさんをご紹介します。
ニコニコ動画の歌い手として有名な杏ノ助さんの相方で、文語調の歌詞の製作をされたり、短歌を詠まれたり等、大変雅な活動をされている方です。
今回は杏ノ助さんのご紹介もあり、縁あって出演して頂くことが決定しました!

綾部ふゆさん、杏ノ助さんの公式サイトはこちら!
http://bangetu-tei.jp/

撮影はまだなので写真はありませんが、大変期待が高まるところです!(笑)

また時間を見て撮影の様子の紹介や、出演者の紹介をしたいと思います。
それでは、次回の更新をお楽しみに!




タグ :日本軍映画

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この記事へのコメント
すごくカッコイイです。
完成楽しみにしています。

頑張って下さい。
Posted by こげぱん at 2013年03月07日 22:16
>こげぱんさん

ありがとう御座います。二・二六シリーズの新作もお楽しみに。
Posted by 闇メラーノ闇メラーノ at 2013年03月31日 04:36
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