2018年09月11日

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報

思いがけずしばらくぶりの更新となってしまいました。
最近はすっかりツイッターの更新ばかりでブログ更新をサボってしまいました。楽しみにして頂いている皆様、すみません。
代表のツイッターはこちらから(ハンドルネーム:メラーノ)
まずは何点かお知らせがあります。昨年末に公開した「明日への伝令」が26万再生を突破しました。
正直予想外だったので驚いています。映像作品をもっと出せるように頑張りたいですね。



自分たちとしては意外なことに頂いた感想を見ていると作品中に登場する敵兵がどこの国の兵士かわからない人が多いようでした。
作品中に登場する敵兵は中国国民党政府軍、正式には国民革命軍の兵士たちです。日本と戦った中国の兵士たちなのですが、一般的に中国兵のイメージというのはあまり定着していないようですね。正直驚きました。彼らは日本と十年以上戦った主要敵国の兵士達です。感想の中で彼らをドイツ軍と勘違いしている人たちもいたので少しだけ解説させていただきます。
作品のシチュエーションとしては伝令の任務を担う三名の日本兵が、放棄された中国軍の陣地で敵に阻まれ立ち往生しているというところから始まります。
中国の国民革命軍の正規兵の装備は主にカーキ色(土黄色もしくは草木色。初期は青灰色で地方軍閥もしばらくは青系だった)の軍服に日本兵達と同じく巻脚絆を足に巻き、ドイツ式の鉄帽を被り、ドイツ製のモーゼル小銃を国産化した中正式小銃やモーゼル大型拳銃を使用しています。当時の中国では外国製の武器を輸入したり、ライセンス生産やコピーをしていました。冒頭で塹壕内に放置されていた機関銃も日本兵三名の物ではなく、中国兵の使用していたチェコ製ZB26軽機関銃です。これらは日本軍にも大量に鹵獲され使用されていたケースもあります。

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報

当時の中国はゲリラや共産党軍が多数派とは言いがたく、このような正規兵は決して少数ではありませんでした。日本軍と正々堂々戦い、苦戦をしいたのも彼らのような兵士たちです。蒋介石の率いる国民革命軍は日本との戦いに勝利した後、連合国側として日本の捕虜への手荒い復讐や処刑を禁じ厚遇しました。この理由は色々ありますが無事に帰国でき感謝した日本兵も多かったでしょう。しかし国民革命軍はすぐに始まった内戦で共産党軍に敗れ台湾へ脱出、現在の台湾たる中華民国を建国します。今日日本と台湾が友好的関係にあるのはとても嬉しいことと思います。
簡単な説明ではありますが作中に出てきた敵の兵士達はこのような立場の人達です。

公開できていない映像が多数あるので、年内に公開できるよう準備を進めております。

続きまして、製作した物の紹介です。
今年もVショー等へ毎度出店させて頂いております。次回は11月の予定です。

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報
第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報

最近再生産中の九九式破甲爆雷、九三式戦車地雷です。いずれも木製模型となります。
九九式破甲爆雷は四つの磁石の片面に強力磁石を仕込んであるので金属面に設置可能です。信管は仮栓と付け替え可能で、普段は仮栓をして専用の携行嚢に入れ携行します。嚢の内側に細長いブリキ缶を固定し、信管は普段その中に入れます。

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報
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陸軍の試製火焔瓶は信管部分がキャップになっている模型です。ラベルなどは再現品です。実物に近い形のサイダー瓶で作っています。手に入れば戦前のサイダー瓶で製作しています。あくまで置物、模型としてお楽しみください。

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報
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撮影で使う都合も増えそうなので陸軍の下士官兵が使用した四五式軍帽用の日覆いを製作しました。
お陰様で多数注文を頂きましたので製作しています。屋外での演習など軍帽の保護には必要な物です。

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慰問品として当時販売されていた民生品タイプの防蚊覆面の複製品です。実物を参考に古い生地で製作しました。マラリア対策として主に熱地で使用された装備ですが、国内でも夏はこれがあると多少楽です。蚊に襲われながらの野営や歩哨任務は過酷です・・・。

以下はご注文いただき製作したものです。

海軍事業服
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海軍の兵士達が日常的に着用していた事業服です。サイズなどオーダーして頂き製作しました。良い勉強になりました。

陸軍昭和十一年改正夏襦袢
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陸軍の下士官兵が着用した襦袢です。十三年改正型と異なり片側のみにポケットがついています。

在庫のないものは製作依頼いただければ製作いたします。
販売していないものなども資料があれば製作しますのでお気軽にご相談ください。

次回出店は9月16日開催の第二回日華事変となります。
あまり時間がないので何が用意できるかわかりませんが頑張ります笑

7月に第四回竹ノ学校を開催しました。
今回は特別編と称して熱地を想定した訓練と、国民革命軍の教練を同時開催、また参加者での交流会を実施しました。
詳しいレポートはまた後日行いたいと思います。
第二回以降の記録映像も早く公開できるよう頑張ります〜。

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今回は熱地を想定。服装も食べ物も熱地仕様です。特に食事は「熱地給養の参考」を参考とし栄養面に留意し腐敗対策、熱病対策をしました。

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台風直撃の中集まってくれた参加者の皆様。今回は国民革命軍も参加しています。中国の国民革命軍で使用された教範は日本陸軍の教範を元にしているため、共通点が多く合同で訓練しても成果があります。また微妙な差異などお互いに学習する良い機会となりました。

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国民革命軍の完全軍装による行進訓練。国民革命軍は基本的に銃を負い革を使って肩で吊って携行しますが、行軍間は疲労軽減の為に日本軍のように肩に担いだりしていました。

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まさに熱地飯。熱地では現地の食材を生かしビタミン不足を補うことを推奨されました。今回はパイナップルとパイナップル炒飯。当然ですが美味しかったです。
他にもニューギニア方面などで現地で買い上げたサクサク(サゴ椰子デンプン)を代用として食材にしたサクサクうどんを再現。サクサクで作ったココナッツミルクプリンなど塩分、水分、糖分で疲労回復に役立てました。当時の日本軍も想定通り給養面で満足いくケアができていれば、あのような惨劇は起きていなかったでしょう。

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当日は30度以上の猛暑と前日の台風のせいもあり湿度が高く過酷な環境となりました。水分補給、塩分補給が欠かせません。日本軍も塩の錠剤や暍病予防錠
を携行しました。1日あたり一人の兵士が消費する水分量は約14リットルとされましたが、史実を見ればお分かりの通り、実際にはこの14リットルの確保には命がけとなってしまいました。熱地での軍事活動は生き延びること自体が困難です。今回は特に熱病対策、安全面に留意しました。

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報

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今回は歩哨や斥候といった任務を体験的に学習しました。過酷な環境であったせいもあり反省点も多くありますが、参加者の士気は高くどちらも大きな失敗なく成功。
戦訓を次回に生かしたいと思います。

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報

最後の集合写真、慌てて撮ったせいもありますが疲労困憊でグダグダですね(反省)
服の色を見ていただければわかると思いますが全員汗だくで汗で服が絞れるほどです。
参加された皆様お疲れ様でした。近日中にまた詳しいレポートを書こうと思います。
第五回もお楽しみに。
Posted by メラーノ at 12:04│Comments(0)
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