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Posted by ミリタリーブログ at

2018年09月11日

第四回竹ノ学校開催、イベント出店情報

思いがけずしばらくぶりの更新となってしまいました。
最近はすっかりツイッターの更新ばかりでブログ更新をサボってしまいました。楽しみにして頂いている皆様、すみません。
代表のツイッターはこちらから(ハンドルネーム:メラーノ)
まずは何点かお知らせがあります。昨年末に公開した「明日への伝令」が26万再生を突破しました。
正直予想外だったので驚いています。映像作品をもっと出せるように頑張りたいですね。



自分たちとしては意外なことに頂いた感想を見ていると作品中に登場する敵兵がどこの国の兵士かわからない人が多いようでした。
作品中に登場する敵兵は中国国民党政府軍、正式には国民革命軍の兵士たちです。日本と戦った中国の兵士たちなのですが、一般的に中国兵のイメージというのはあまり定着していないようですね。正直驚きました。彼らは日本と十年以上戦った主要敵国の兵士達です。感想の中で彼らをドイツ軍と勘違いしている人たちもいたので少しだけ解説させていただきます。
作品のシチュエーションとしては伝令の任務を担う三名の日本兵が、放棄された中国軍の陣地で敵に阻まれ立ち往生しているというところから始まります。
中国の国民革命軍の正規兵の装備は主にカーキ色(土黄色もしくは草木色。初期は青灰色で地方軍閥もしばらくは青系だった)の軍服に日本兵達と同じく巻脚絆を足に巻き、ドイツ式の鉄帽を被り、ドイツ製のモーゼル小銃を国産化した中正式小銃やモーゼル大型拳銃を使用しています。当時の中国では外国製の武器を輸入したり、ライセンス生産やコピーをしていました。冒頭で塹壕内に放置されていた機関銃も日本兵三名の物ではなく、中国兵の使用していたチェコ製ZB26軽機関銃です。これらは日本軍にも大量に鹵獲され使用されていたケースもあります。



当時の中国はゲリラや共産党軍が多数派とは言いがたく、このような正規兵は決して少数ではありませんでした。日本軍と正々堂々戦い、苦戦をしいたのも彼らのような兵士たちです。蒋介石の率いる国民革命軍は日本との戦いに勝利した後、連合国側として日本の捕虜への手荒い復讐や処刑を禁じ厚遇しました。この理由は色々ありますが無事に帰国でき感謝した日本兵も多かったでしょう。しかし国民革命軍はすぐに始まった内戦で共産党軍に敗れ台湾へ脱出、現在の台湾たる中華民国を建国します。今日日本と台湾が友好的関係にあるのはとても嬉しいことと思います。
簡単な説明ではありますが作中に出てきた敵の兵士達はこのような立場の人達です。

公開できていない映像が多数あるので、年内に公開できるよう準備を進めております。

続きまして、製作した物の紹介です。
今年もVショー等へ毎度出店させて頂いております。次回は11月の予定です。




最近再生産中の九九式破甲爆雷、九三式戦車地雷です。いずれも木製模型となります。
九九式破甲爆雷は四つの磁石の片面に強力磁石を仕込んであるので金属面に設置可能です。信管は仮栓と付け替え可能で、普段は仮栓をして専用の携行嚢に入れ携行します。嚢の内側に細長いブリキ缶を固定し、信管は普段その中に入れます。




陸軍の試製火焔瓶は信管部分がキャップになっている模型です。ラベルなどは再現品です。実物に近い形のサイダー瓶で作っています。手に入れば戦前のサイダー瓶で製作しています。あくまで置物、模型としてお楽しみください。




撮影で使う都合も増えそうなので陸軍の下士官兵が使用した四五式軍帽用の日覆いを製作しました。
お陰様で多数注文を頂きましたので製作しています。屋外での演習など軍帽の保護には必要な物です。



慰問品として当時販売されていた民生品タイプの防蚊覆面の複製品です。実物を参考に古い生地で製作しました。マラリア対策として主に熱地で使用された装備ですが、国内でも夏はこれがあると多少楽です。蚊に襲われながらの野営や歩哨任務は過酷です・・・。

以下はご注文いただき製作したものです。

海軍事業服


海軍の兵士達が日常的に着用していた事業服です。サイズなどオーダーして頂き製作しました。良い勉強になりました。

陸軍昭和十一年改正夏襦袢

陸軍の下士官兵が着用した襦袢です。十三年改正型と異なり片側のみにポケットがついています。

在庫のないものは製作依頼いただければ製作いたします。
販売していないものなども資料があれば製作しますのでお気軽にご相談ください。

次回出店は9月16日開催の第二回日華事変となります。
あまり時間がないので何が用意できるかわかりませんが頑張ります笑

7月に第四回竹ノ学校を開催しました。
今回は特別編と称して熱地を想定した訓練と、国民革命軍の教練を同時開催、また参加者での交流会を実施しました。
詳しいレポートはまた後日行いたいと思います。
第二回以降の記録映像も早く公開できるよう頑張ります〜。




今回は熱地を想定。服装も食べ物も熱地仕様です。特に食事は「熱地給養の参考」を参考とし栄養面に留意し腐敗対策、熱病対策をしました。




台風直撃の中集まってくれた参加者の皆様。今回は国民革命軍も参加しています。中国の国民革命軍で使用された教範は日本陸軍の教範を元にしているため、共通点が多く合同で訓練しても成果があります。また微妙な差異などお互いに学習する良い機会となりました。




国民革命軍の完全軍装による行進訓練。国民革命軍は基本的に銃を負い革を使って肩で吊って携行しますが、行軍間は疲労軽減の為に日本軍のように肩に担いだりしていました。



まさに熱地飯。熱地では現地の食材を生かしビタミン不足を補うことを推奨されました。今回はパイナップルとパイナップル炒飯。当然ですが美味しかったです。
他にもニューギニア方面などで現地で買い上げたサクサク(サゴ椰子デンプン)を代用として食材にしたサクサクうどんを再現。サクサクで作ったココナッツミルクプリンなど塩分、水分、糖分で疲労回復に役立てました。当時の日本軍も想定通り給養面で満足いくケアができていれば、あのような惨劇は起きていなかったでしょう。



当日は30度以上の猛暑と前日の台風のせいもあり湿度が高く過酷な環境となりました。水分補給、塩分補給が欠かせません。日本軍も塩の錠剤や暍病予防錠
を携行しました。1日あたり一人の兵士が消費する水分量は約14リットルとされましたが、史実を見ればお分かりの通り、実際にはこの14リットルの確保には命がけとなってしまいました。熱地での軍事活動は生き延びること自体が困難です。今回は特に熱病対策、安全面に留意しました。





今回は歩哨や斥候といった任務を体験的に学習しました。過酷な環境であったせいもあり反省点も多くありますが、参加者の士気は高くどちらも大きな失敗なく成功。
戦訓を次回に生かしたいと思います。



最後の集合写真、慌てて撮ったせいもありますが疲労困憊でグダグダですね(反省)
服の色を見ていただければわかると思いますが全員汗だくで汗で服が絞れるほどです。
参加された皆様お疲れ様でした。近日中にまた詳しいレポートを書こうと思います。
第五回もお楽しみに。  

Posted by メラーノ at 12:04Comments(0)

2017年12月06日

短編作品「明日への伝令」公開

1941年12月8日未明(現地時間7日)、日本がアメリカ、ハワイ準州オアフ島真珠湾にあったアメリカ海軍太平洋艦隊の基地に攻撃を開始、米英への宣戦布告と共にここにいわゆる太平洋戦争(当時の呼び方は大東亜戦争)が勃発した。
そこから1945年8月15日、300万の同胞を失い、焦土となった日本が終戦を迎えるまで、わずか約三年の出来事だった。
終戦の玉音放送が流れた8月15日を戦争の犠牲となった全ての人々に祈りを捧ぐ日、またそのようなことが二度と起こらないよう反省と学習の日とするならば、この12月8日はなぜ戦争が起きたのか冷静に分析し、その教訓を後世にいかに伝えていくべきか考える日としてもよいのではないでしょうか。




竹の会も活動開始から早くも11年を迎え、来年で12年目となります。
今年は1月の国民革命軍教練会から始まり、軍事法規研究会様主催「軍事史学会」参加、第二回「この戦場は南方」協力、第三回「陸軍竹ノ学校」、「浅草ハロウヰン六區」協力、ヒストリカルサバイバルゲーム「日華事変」協力、御殿場HGG様主催「COMBAT!12」参加、その他Vショー、PHSへの出店参加など実施していました。映像作品の製作や映画祭への出展もしていましたが、あまり目立った結果が残せなかったのが残念です。

竹の会として来年は何ができるか、何が残せるのか、今年もあと僅かですが考えています。

それでは、イベントレポートや映像製作の進捗など書きたいことがたくさんあるのですが、まずは今年製作した短編作品を公開したいと思います。



「明日への伝令」
歴史映像研究会竹の会2017年製作
短編作品

あらすじ
とある戦場で孤立する日本兵たち。彼らはある重要な情報を届けるため、命がけで戦場を進んでいた。
彼らに託された情報とは・・・。

出演
古関弘一
石井葉介
長田太一

撮影、脚本、編集、監督
目羅嘉也

以下、製作裏話
今年のGWに突発的に撮影した短編作品です。1日撮影作品は久しぶりです。
活動から10年を数え、竹の会もまた改めて何ができるのか、何をしていくべきなのか、自分たちなりに鉢巻を締め直す気持ちで製作した作品です。
感想などありましたらお待ちしております。

お知らせ
竹の会は映画、テレビドラマ、舞台、漫画やミリタリーイベントに至るまで、様々な分野で協力させて頂いております。
今年も何件か協力依頼を頂きました。ありがとう御座いました。
衣装小道具類の製作依頼も含めて、お気軽にお問い合わせください。
竹の会メールアドレス:taem.take(アットマーク)gmail.com  

Posted by メラーノ at 21:59Comments(0)映像作品

2017年10月05日

第三回竹ノ学校&イベント出店情報

久しぶりの更新です。予定では第二回「この戦場は南方」のレポートを書くつもりでしたが、八月に入ってから体調を崩してしまい病床に伏せていたためすっかり旬を逃してしまいました。
今回は記憶が新鮮な内に先日竹の会主催で実施した第三回陸軍竹ノ学校について紹介したいと思います。
第二回の記録映像は色々あって公開が遅くなりましたが近々公開予定です。

陸軍竹ノ学校と題した自主勉強会は主に昭和十七年頃、日本陸軍に入隊した初年兵が最初にうける初年兵教育について考察し実際に体験する学習会です。
戦時中実際にどのようなことが教育され、どのような苦労があったかを知る機会とし、得た知識や経験を幅広く参加者自身や社会生活に平和的に役立てていただきたいと考えています。
所謂ミリタリーマニアから全く軍隊に触れたことのない一般学生、一般社会人を対象とした学習会ですので、予備知識のない人、軍装品を所持していない人、性別、年齢、国籍を問わず参加者を募集しています。

今回は参加者の方々と共に、戦闘に関連した教練を中心に学習しました。学習内容は当時の教範(教科書)を基本とし、分隊規模の組織的行動ができる事を目標としました。指揮班が安全面に配慮する一方で参加者の方々には実際行動してみてどれほど体力を消耗するか、また剣術による格闘、突撃の恐怖感、危険性などを知ってもらうことに留意しました。
これは竹の会の勉強会での目的であるところの歴史を肌で学ぶ上で重要な点であり、生活面においては何が必要なのか、どうしていたのか考察する機会とし、また戦闘においては模造品とは言え凶器となる武器や一連の動作の危険を知ってこそ自分を律することが可能になると考えた上で実施したものです。
当勉強会も被服の着装要領から学び始め、ようやくスタート地点に立った感があります。

基本を学んだ上での各動作は映像作品における演出でもかなり効果を発揮しそうです。
今回記録映像や写真を撮っている上で特に強く感じ、何度も初年兵に立ち返り学習していかねばならないと思いました。
今後も学習を重ね得た知識や経験を平和的に活用していきたいと思います。

今回参加してくださった方々は第二回と違って見知った顔ばかり(笑)
とはいえ基本である軍装品の着装要領から学び、昼食は入営記念で麦飯二合、魚塩焼き(残念ながら今回はお頭無し)、豆腐汁、福神漬けを頂きました。食事は炊事班により今回も軍隊調理法に基づき調理。また今回麦飯を軍隊調理法にあるような沸騰した熱湯から炊くというのを試しましたがなかなか上手くいきました。炊飯ひとつ取っても勉強です。炊事班は初日大忙しでした。お疲れ様でした。
その後も各個教練を行い基本の所作を学びました。古参のマニアの方から「私が軍隊経験者教えてもらったのはこうだった」など様々な情報交換もして頂けたのでありがたい機会となりました。基本的な部分でも各連隊や時代によって差異があります。(例えば脚絆の巻き方や鉄帽の顎紐の処置など)





午後は軽く行軍した後天幕にて野営。夕飯は携行食とし焼きおにぎり、鰹節の佃煮、沢庵となりました。炊いた米は水分が多いと腐りやすく、水分が飛ぶので焼きおにぎりは熱地や寒冷地でもよく食されたそうです。
野営では個人で携行する携帯天幕を繋ぎ合わせ、下には枯れ草やシダ植物など植物を敷き、外套を羽織って就寝してもらいました。
前日に雨が降ったため地面の状態が悪かったこともあり寝苦しかったとは思いますが、行軍と野営にはいくつか目的がありました。
・背嚢を背負った状態での行軍で生じる体への負荷を体験する。
・背嚢への装備の縛着要領の重要性を知り、縛着の作業に慣れてもらう。
・背嚢、雑嚢等の装備には本当に生活に最低限必要な物しか入らず、それだけで生活するということ、また本当に必要な携行品は何かを知る。
・天幕野営は決して良い環境ではないが、睡眠なくして体力は回復できない。衣食住の住の重要性を知る。

このような目的を持ちつつ再現された70年前の装備でどのように生活するか、また昔はどうだったのかを学ぶ機会としました。



夜間は湿度が高く蚊が多かったので携行品の蚊取り線香も使用しました。少しでも住環境をよくする為に様々な道具が必要ですが、その分装備は重くなっていきます。
朝食は携行食である乾麺ぽう(大型乾パン)、缶詰(パイン缶)、飯盒で汁物とし、食後に装備をまとめ帰営。





その後は執銃教練から射撃、剣術等戦闘に関連した教練を中心に実施しました。









剣術では初年兵教育中刺突の要領を習得することになっているとのことなので、木銃を使って体験的に学習しました。
実際に突きつけられる、突きつける恐怖感、緊張感を知ることで武器取り扱いの危険性、重要性を知ってもらいました。
ミリタリーイベントでもよく話題になりますが、例え模造品でも銃剣を着剣した状態で相手に突きつける行為は危険ですし、相手に恐怖感や不快感を与えます。
日頃よりふざけて取り扱ってはならないものとして、剣術の項目は注意喚起も兼ねて実施することとしました。



暑さの中必死に教練し、昼食です。
昼食は混ぜ飯(牛肉代用で鯨肉大和煮)、豚すいとん、福神漬けとしました。また加給食で羊羹を食べ鋭気を養いました。



昼食後は場所を変えて戦闘教練の続きです。
基本所作の学習の後、散開、組前進の要領を学習します。



間隔をあけ散開し、一組、二組にわかれ前進を開始します。二組の射撃支援を受けながら一組が前進。






一組が目標地点に到着し射撃支援を開始し、二組も前進。




伏射の姿勢から立ち上がり前進。前進の姿勢は敵に接近するにつれ低くなっていきます。

続いて突撃の要領について学習します。
突撃発起地点まで前進した後、着剣し突撃命令を待ちます。(練習では安全面を考慮し着剣なしで行っています。)
突撃に進めの号令で前進開始。




続いて突っ込めの号令で銃を両手に握り敵陣に突撃します。












最後は総合訓練とし仮想敵を配置した上で散開、組前進、突撃まで一連の動作を演習しました。



訓練が終わり戻ってくると巻脚絆が解けていたり装具が汚損していたりと、反省点や改善点も見えてきました。




これも当時は何度も演練していくうちに改善していったのでしょう。
汚損した被服や装備は個人で整備してまた綺麗な状態に戻さねばなりません。
整備の要領も当時の教範がとても頼りになります。全てが学習の機会です。

こうして第三回陸軍竹ノ学校は無事終了しました。
初めて実施した戦闘に関する教練などでまた研究の幅が広がりました。これからも新しいことに挑んでいき学習していきたいと思います。
また今回も記録映像を撮影したので、近日中に第二回の様子を公開した後に第三回の映像も公開できたらと思います。
参加者の皆様、お疲れ様でした!

陸軍竹ノ学校は基本的には誰でも参加できるイベントです。第四回でも参加者を広く募集したいと思っていますので参加してみたい方はご検討よろしくお願いします。


竹の会出店情報

竹の会のイベント出店情報です。

10月21日



日華事変ヒストリカルサバゲー2017
主催:鈴木松次郎さん
昭和12年の第二次上海事変を想定したヒストリカルサバイバルゲームイベントです。
出店参加の予定ですが個人的に竹ノ学校の構成員をはじめ私も分隊長として指名された為ゲーム参加もします。
同時期の日本軍、中国軍の複製軍装品を中心に販売したいと思います。
ゲームに参加したいけど装備がないという人などは是非ご相談ください。


11月4日
PHS-11
主催:HARU様
すっかりお馴染みの川越PHSです。
今回も物販参加予定です。
よろしくお願いします。


11月5日
第84回ビクトリーショー
主催:サムズミリタリ屋様
毎度恒例のVショーです。今回も出店参加となります。よろしくお願いします。
  

2017年07月22日

7/23Vショー83出店&第二回「この戦場は南方」

なかなかブログが更新できずまたギリギリになってしまいましたが、今週末の第83回ビクトリーショーに出店します。
場所は浅草、都立産業貿易センター台東館6階D12・13です。
先週末に行われた第二回「この戦場は南方」に出店した際の商品にいくらか追加した小物類を持っていく予定です。

一部写真がありませんが新商品、売れ筋商品のご案内です。




・日本陸軍昭五式以降の水筒用、針金タイプのコルク口栓
実物のようにネジ止めにすると採算が合わないので簡易な作りですが、レプリカの水筒でもこれに付け替えれば支那事変初期のスタイルを再現できます。
お陰様で好評でしたので追加生産しました。一個五百円。
また新規に大サイズの物を製作しました。陸軍の水筒は生産時期やメーカーによって若干口径のサイズに差があるため、それらに合うように製作しました。
こちらは針金タイプではなくネジ止め金具です。明治期の徳利型水筒の時期から存在する旧型に寄せた形にしていますので、徳利型水筒にも使用して違和感ないと思います。一個600円

・慰問品各種
前回のPHS出店で製作販売したシリーズです。



お得な日用品詰め合わせ慰問袋一つ二千五百円。
(中身ご確認の上ご購入できます。三千円以上の商品が入ってます)
竹の会謹製、慰問袋単品五百円




慰問袋用缶ケース、タバコ缶五百円、日本茶缶五百円。
当時は変質しやすい食品や嗜好品は缶に入れて送るよう指示が出ていたそうです。

箱入り蚊取り線香五百円。
南方向けなどで送られていたようです。
この時期屋外のイベント参加の際に大活躍します。

竹箸(袋付き)五百円。
軍隊で広く普及していたサイズにしてあります。

小物入れ麻袋五百円。
スマホが入るサイズです。現代品を隠すのに便利です。

缶入り被服手入れ具セット三千円。
将校私物などでみられるブリキ缶に被服補修用の糸巻き、ハサミ、ボタンなどが入ったお得セットです。小型のブリキ缶の入手に苦労しました(笑)

日の丸手ぬぐい一枚五百円。
当時の写真でたまに兵隊が頭に巻いているものを参考にしました。
手ぬぐいに布用塗料で日の丸を入れてあります。
そのまま使用しても良いし文字を書き込むのもありだと思います。

越中褌一枚五百円
言わずと知れた下着です。実物を参考にして作っています。現在在庫無しなので間に合えば追加生産して持っていきます。
褌は同じくVショーへ出店される鳴神堂様のもっこ褌も素晴らしい出来ですのでオススメです。
一般に褌は背嚢に予備を入れて二枚は携行していたようです。
陸軍においては下着の形などについては基本的に統制はなかったようで様々な着用例がありますが、厳しい部隊によっては全員越中褌としたという記録も残っています。また酒保販売品も越中が多かったようです。

・日用品各種等

被服手入れ具袋セット三千円
下士官、兵が一人一組携帯した被服手入れ具セットの複製品です。麻袋、和鋏、実物糸巻の三点セットです。袋のみ七百円

マッチ各種一個百円
好評のマッチ。当時ラベルのコピーを貼り付けています。
好評の1910年代の海外向け輸出用ラベル、関東軍酒保販売品ラベルの他、今回は戦時中の国内販売品のラベルを追加しました。
持って便利、見て楽しいシリーズです。

襟布一枚三百円
陸軍下士官、兵の軍衣につける襟カラー。当時はこれを必ずつけて被服の損耗を防ぐよう指導されていました。
昭和初期の白色と、十三年以降の茶褐色を用意しました。茶褐色はやや色むらが出てしまったのでサービスで同価格です。
消耗品ですので何枚か携行しておくと便利です。

銃剣鞘覆い一枚五百円
銃剣の鞘につけて鞘を保護し迷彩効果も発揮する布袋です。以前何枚か製作しましたが、今回はシリコン加工の防水布という面白い生地をみつけたのでこの生地で製作してみました。



織出風、近衛歩兵帽章一枚千円
略帽用の帽章です。布印刷で織出風に作った物で、戦争後期のタイプになります。終戦時の宮城事件へ参加した近衛兵等はこのタイプの帽章のついた略帽を被っていました。小道具用に試作したものです。その為か夏になるとなぜか売れるアイテムです。

この他にもいつも通り各種軍装品、竹の会製作のDVDの販売を実施します。よろしくお願いします。


さて、先週末行われた第二回「この戦場は南方」に竹の会は記録撮影協力してきました。
動画は編集でき次第公開の予定です。
写真を何枚か紹介させていただきます。
イベント詳細については公式ブログをぜひご覧下さい。http://espg.militaryblog.jp/e865735.html

ツイッターなどでも「この戦場は南方」で検索いただけると参加者の皆様の写真や感想を見ることができますので、ご興味ありましたら検索してみてください。




当日は見事な快晴。酷暑でした。




米海兵隊の防御陣地へ接近する日本軍斥候部隊。






日本軍の攻撃に備え防御陣地構築をする米海兵隊。今回は本物の鉄条網300メートル分用意して設置しました。




初日夜は両軍とも大いにやりました。楽しい交流の場です。





朝食後参加者全員集合、イベントの説明をしいよいよ二日目の状況開始です。




中隊の作戦目的遂行のため命令は小隊長から分隊長へ、分隊長から兵へと伝わっていきます。
円滑に進行するため小隊長以下小隊指揮班、1分隊、2分隊、工兵組が編成されました。




歴戦の小隊長殿。






今回も大変良い勉強になりました。単なるサバイバルゲームではなく、初心者も参加できるよう配慮しつつもあくまで体験学習の路線にこだわった素晴らしいイベントでした。
落ち着いたらまた詳しく書きたいと思います。  

Posted by メラーノ at 05:37Comments(0)イベント出展情報

2017年04月23日

イベント出店情報

更新に間が空いてしまいました。この数ヶ月の間も撮影など色々ありましたが、活動報告は後日改めてしようと思います。

第82回ビクトリーショーへ出店します。
開催日 4月30日 1030〜1700
場所 都立産業貿易センター台東館
6階E8にて竹の会出店です。
今回は前回のPHSの売れ残り品などが中心になりそうです。



戦前映画の「生きた慰問袋」に登場した慰問品を参考に、慰問袋の中に詰められた慰問品をいくつか製作、代用品を用意しました。PHSの出店でも好評でした。
慰問袋は銃後から前線の兵隊へ送られたもので内容物は様々ですが、戦争が長期化するにつれその需要が高まった他、慰問袋の製作と贈呈を半ば強制化していったこともあり、中身である慰問品は大量生産の既製品が多く出回るようになっていきました。映画でも手作りの慰問品だけでなく既製品の慰問品売り場が映っています。
多くの将兵の辛い前線での生活を支えたのがこの慰問品です。

用意したのはタバコ缶、お茶缶(変質しやすいものなどは缶に詰めるよう指導されていたそうです。)、たわし、洗濯刷毛、十徳ナイフ、箸(箸袋付き)歯ブラシ(戦後品のセルロイドタイプ。物資統制化で木製が登場する以前はセルロイドが多かったそうです。)、石鹸、ローソク、マッチ、携帯缶切り、被覆手入れ具、アルミカップ、手鏡、大型乾パン、無地手ぬぐい、褌などです。いずれも少数のみ用意しました。民間型略帽もいくつか製作して持っていこうと思います。




戦前の手鏡をいくつか入手したので少しですが放出しようと思います。酒屋のおまけ的な記念品のようです。女優のブロマイド入りのものなどもあり、将兵の身だしなみを整えるのに活躍したそうです。襟のホックを留める時や被った軍帽が曲がってないかチェックするのに大変役立ちます(笑)



背嚢につめて携行した乾麺麭(かんめんぽう)っぽいものを作りました。実物とは細部異なりますが、中身は災害用大型乾パンです。賞味期限は今年の2月で終わっているものですので食べる際は自己責任でお願いします。(あと一年くらいは普通に食べられるとは思いますが・・・)
背嚢の入れ組み品は部隊や時期によって異なりますが、このような乾パンを何食か詰めて携行していたそうです。実際に入れ組み品を再現して詰めてみると、案外余裕がなく、本当に最低限のものだけを持って行軍していたことが想像できます。


その他、5月5〜6日二日間開催のPHS-10に出店します。よろしくお願いします。

さて、イベント情報です。
日米戦実行委員様主催のWW2日米戦イベント「この戦場は南方」が今年の夏に再び開催されるそうです。
今回も竹の会は協力の予定です。
近日中に情報が解禁される予定ですので、「この戦場は南方」ブログをチェックしてみてください。

WW2日米戦イベント「この戦場は南方」公式ブログ

前回の様子は竹の会製作の動画をご覧ください。



それではまた次回更新で。  

Posted by メラーノ at 19:43Comments(0)イベント出展情報

2016年12月29日

コミックマーケット91出店情報

先日第二回竹ノ学校を実施しました。
参加者も前回の倍以上の10人越えとなり、大変有意義な勉強会となりました。


今回初めて軍服に触れる方や、二度目の参加になる方、興味関心があり参加してくれた方、スタンスは様々ですが勉強会を通じて当時の軍隊生活について学び、様々なことを考え、感じることで各々大きな成果が得られたようです。私達も成功した点、改善点、反省点など色々得られることが多く充実した勉強会となりました。

今回はその報告を書こうと思ったのですが、急遽12月30日(金)開催のコミックマーケット91での新作「孤島の誓い」DVDの委託販売が決定しましたので先にこちらをご紹介します。

委託先はいつもお世話になっております辛子工房様です。当日は私も売り子参加いたします。



12月30日(金)
委託先:辛子工房(東d06b)
竹の会製作「孤島の誓い」DVD 一部 二千円


予告編



よろしくお願いします!


  

Posted by メラーノ at 00:17Comments(0)制作記録イベント出展情報

2016年12月15日

第一回陸軍竹ノ学校記録映像公開

以前ブログでも紹介しましたが(紹介記事はこちら)、竹の会主催で行った初年兵教練会「陸軍竹ノ学校」の記録映像を公開しました。
まだまだ勉強不足ですが、より深く戦前、戦時中軍隊のことを理解するための勉強の場として第二回も実施予定です。


第一回 陸軍竹ノ学校 記録映像



第二次世界大戦中の日本の陸軍で行われた初年兵教育について、活動に興味を持ってもらった初心者の参加者と共にシュミレーションしながら体験学習しました。
今回は昭和十七年を想定し当時の証言や各種教範を参考に、安全のため元、現職含む自衛官の方々からの助言も頂きながら実施しました。
実際に当時の軍隊でどのような事が教えられていたのか、体験的に学んでいき、今後の作品製作へ生かしていきたいと考えています。
施設の設備や人員、予算に限りがあるため、「ごっこ」でしかありませんが、得たものは大変多くありました。
当時の人々の苦労を偲びつつ、得た経験や知識を平和的に役立てていきたいと思います。
  

Posted by メラーノ at 16:13Comments(0)映像作品制作記録

2016年11月25日

「孤島の誓い」DVD発売記念! WEB版「ペリリュー決戦」公開!

この度新作「孤島の誓い」のDVD発売を記念しまして、前作「ペリリュー決戦」(web版)を公開したいと思います。
「ペリリュー決戦」は完成から5年以上経ち、DVDも完売しておりますので(現在再販の予定はありません)、この機会に多くの方に観てもらおうということで公開することにしました。
元々短編として製作する予定だったペリリュー決戦ですが、撮影中出演者である友人が健康上のトラブルでしばらく来られなくなるという事件が起きました。
彼が戻ってくるまでの間、内容を変更してペリリューの戦いにおける出来事を少しでも多く撮ろうということになり、低予算でスタッフも少ない中、文字通りの総力戦で製作しました。今見ると反省点も多い作品ですが、その点は「孤島の誓い」で活かす事もでき、大変思い出の詰まった一作です。
公開当時はちょうどアメリカのドラマ「ザ・パシフィック」でペリリューの戦いが描かれたこともあり、少しずつペリリュー島の知名度が上がっていた時期でした。
ペリリュー島の戦いがどういった経緯で始まり、どう終わったか。
かつて日本人は醜い戦争をして、何万、何十万の人々が太平洋の至る所でその命をかけて戦い、そして死んでいった。
その中に一つ、ペリリューという島があったということを、少しでも多くの人に観ていただき記憶の隅に留めて置いてもらえれば幸いです。






<お知らせ>

「孤島の誓い」予告編





ペリリュー決戦では描かれなかった海軍側のある舞台を題材とした番外編、新作「孤島の誓い」DVDは一部2000円にて販売中です。
DVD購入を希望の方は枚数、送り先住所氏名等をメール[taem.take@gmail.com]にてご連絡願います。
在庫確認次第、振込先をご連絡しますので銀行振込にてお支払いください。発送は基本レターパックを使用します。
ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。  

Posted by メラーノ at 08:23Comments(0)映像作品

2016年11月11日

竹の会製作DVDのご案内

竹の会製作のDVDについてのご案内です。
DVD購入を希望の方は購入希望のDVD、枚数、送り先住所をメール[taem.take@gmail.com]にてご連絡願います。
在庫確認次第、振込先をご連絡しますので銀行振込にてお支払いください。発送は基本レターパックを使用します。
ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

新作「孤島の誓い」
一部2000円(在庫あり)



予告編


あらすじ
昭和十九年春、結婚して間もない功刀博(くぬぎ ひろし)は海軍技術中尉として南太平洋パラオ諸島、ペリリュー島に派遣される。
配属先の海軍西カロリン航空隊第214設営隊は、隊員のほとんどが軍属の基地設営隊であった。
半年前まで学生だった功刀は早く部隊に馴染もうと努力するも、同年九月、ついに米軍が上陸し戦闘が開始される。
武器も足りず、まともな戦闘に参加できない部下達のこと、本国に一人で残してきた妻のこと、考える間もなく激しさを増す戦闘。
功刀はただ最善を尽くそうと立ち上がる。
実際に戦場で起きたエピソードを織り交ぜ、前作「ペリリュー決戦」では描かれなかった海軍軍人の視点で描かれるもう一つの物語。

中野新人監督映画祭 招聘作品

作品解説
前作「ペリリュー決戦」の番外編として製作した40分ほどの作品です。
製作の様子は「制作記録」の記事一覧から見る事ができます。


「陸軍教練の参考」(軍事法規研究会様 企画作品)
一部3000円(在庫あり)



『日本陸軍の各種教範等を基に初年兵第一期教育で実施された基本的な教練について解説した映像資料「陸軍教練の参考」軍事法規研究会が難解な各種教範等を読破検証し遂に映像化。兵士の基礎動作が目で分かる。是非お買い求めください!!』軍事法規研究会公式HPより

企画から三年を費やし考証と撮影を何度も実施、内容約60分で「敬礼」はもちろん小銃の射撃姿勢や部隊の整列といった細かな所作まで解説、映像にて再現した大ボリュームの映像となっています。竹の会は撮影やロケ地協力、編集からDVDのパッケージ化まで担当しました。
映画、舞台演劇の演出部の方やイラストレーター、漫画家の方へも参考資料としてもお勧めできます。

軍事法規研究会HP https://gunhouken.amebaownd.com

軍事法規研究会ブログ内DVDネット販売コーナー https://gunhouken.amebaownd.com/posts/1088879



「狼の一日」約25分

「紅虎作戦」約10分「化狸作戦」約20分 等も収録した短編集。一部1000円(在庫わずか)



予告編



あらすじ
1938年、戦火激しい中国大陸。
日本陸軍のある部隊が中国国民党軍との戦いの中、突如として現れた謎の偽日本軍部隊に攪乱、包囲され孤立する。
状況を打開すべく上野軍曹はかつて共闘した軍閥の猛上尉を頼ることに。
猛上尉の部隊は元奉天派で、一応は国民党軍の指揮下にありながら日本軍と協力関係にあった。
しかし、上野は偶然にも猛が国民党中央政府軍の将校、陳と武器の取引をしている現場を目撃してしまう。猛上尉は二重工作をしていたのだ!
口封じの為、追っ手を放つ猛上尉。部隊と自身を窮地に追い込まれる上野軍曹。お互いに容赦なく騙し合い、殺し合う。
正義の無い戦場が日常と化した、狼達のある一日。
竹の会がお送りする大陸活劇!

作品解説
竹の会製作の短編作品群である二・二六事件シリーズ、大陸活劇作品である「紅虎作戦」「化狸作戦」「狼の一日」の三作品他を収録した短編作品集。

DVD発売記念CM



「ペリリュー決戦」約一時間
特典映像付き一部2000円(在庫なし)




予告編


あらすじ
1944年、ペリリュー島の激戦において、日米双方は多大な犠牲を払ったが、その戦いは戦史上あまり注目される事が無く、「忘れられた戦い」と呼ばれた。大きな戦力差がありながら、孤立無援の日本軍は戦い続け、アメリカ軍に予期せぬ犠牲を払わせる結果となった。戦死した兵士達は、二十代の若者ばかりであった。
ペリリューの戦いの様子をドキュメンタリータッチに描いたドラマ作品。

作品解説
現地戦跡の取材映像を交えた長編作品。ペリリュー島の戦いの経緯を様々な立場の軍人たちを通して描いた群像劇。
現在資料館などでの展示上映などのお話もいただいております。

※2016年11月現在DVD在庫無し、再販の予定もありません。

ハードボイルドヨコハマ映画祭(http://www.hardboiled-yokohama.com/2011/)審査員個人賞 深作健太賞受賞
福岡インデペンデント映画祭(http://www.fidff.com/)美術賞受賞、優秀作品入線  

2016年08月07日

夏の出展&出店情報&DVD「陸軍教練の参考」「孤島の誓い」発売!

8月となりまして暑さもまだまだ厳しい時期ではありますが、8月の出店情報、DVD発売情報です。

・8月12、13、14日
浅草で開催のミリタリーショー「ブラックホール」へ出展します。
テレビモニターを使っての映像配信、出店コーナーでDVD販売など実施します。
ライブコーナーのすぐ隣だそうですので音はほとんど出さずという形になりそうです。

・DVD販売情報
「歴史映像研究会 竹の会」が製作協力した軍事法規研究会監修の「陸軍教練の参考」が遂に発売!













『日本陸軍の各種教範等を基に初年兵第一期教育で実施された基本的な教練について解説した映像資料「陸軍教練の参考」軍事法規研究会が難解な各種教範等を読破検証し遂に映像化。兵士の基礎動作が目で分かる。是非お買い求めください!!』軍事法規研究会公式HPより

企画から三年を費やし考証と撮影を何度も実施、内容約60分で「敬礼」はもちろん小銃の射撃姿勢や部隊の整列といった細かな所作まで解説、映像にて再現した大ボリュームの映像となっています。竹の会は撮影やロケ地協力、編集からDVDのパッケージ化まで担当しました。
映画、舞台演劇の演出部の方やイラストレーター、漫画家の方へも参考資料としてもお勧めできます。

軍事法規研究会HP https://gunhouken.amebaownd.com

軍事法規研究会ブログ内DVDネット販売コーナー https://gunhouken.amebaownd.com/posts/1088879

「陸軍教練の参考」は軍事法規研究会公式HPのネット販売コーナー、ブラックホールショー会場の竹の会ブースで購入いただけるほか、同時期開催のコミックマーケット90内、3日目の8月14日日曜日、西ま04bたまや様、西ま05a辛子工房様、西ら09bちばらぎ鉄道管理局様の3箇所にて委託販売されます。

価格は一部3000円を予定しています。

・映画祭出品情報
短編作品である「りくぐん のらいぬ ものがたり」が未完成自主映画祭へ出品されました。
キャラクター、特撮、着ぐるみ・・・と、条件は満たしているはずです(笑)

「りくぐん のらいぬ ものがたり」




あらすじ
どこかの国のどこかの軍隊で頑張る犬の兵隊、野良犬夫がおりなすシュールな日常ドラマ。
辛いこと、苦しいことは時には戦友たちと、時には勇気をもって乗り越えていく野良一等兵。笑いあり涙ありの物語。




この作品は短編作品として近いうちにyoutubeで少しずつ公開していく予定です。
完成している分は未完成自主映画祭で観られる・・・はず!
イベントの司会を大学の先輩であるガイガン山崎氏が担当、私も撮影に協力している同氏が監督する特撮作品の一部も観られるようです。


第二回お茶の水クリエーター祭へ「孤島の誓い」が参加します!
問い合わせを多数頂いている「孤島の誓い」ですが、まもなく販売用DVDが完成となりますのでもう少々お待ち下さい。




参加したイベントである第二回ボリボラレ島攻防戦、COMBAT!11で撮影した動画と、昨年の「この戦場は南方」の動画も近日中に公開予定です。
お楽しみに!

  続きを読む

2016年07月13日

7/18Vショー出店のお知らせ!&「続・幻の太平洋戦線 ボリボラレ島攻防戦」参加記録

6/25~26日開催のオフィス・デューク主催キャンプ&ヒストリカルゲーム「続・幻の太平洋戦線 ボリボラレ島攻防戦」へ出店参加しました。
今回は友人であるN氏の分隊に参加し、斥候隊の任務について勉強しました。
初心者の参加者にも一緒に参加してもらい、基本教練を実施。座学にて斥候とはどういう任務であるか、どういった適性が求められるか、実際どのように実施されるかについて学びました。
二日目のゲームは主催側にも事前に話を通して配慮してもらい、斥候隊はサバイバルゲームで積極的な戦闘は行わず、斥候の任務に励みました。


分隊に参加の皆様、お疲れさまでした。また配慮してくださった主催のデューク氏、ありがとうございました。実りある勉強会となりました。


夜の座学の様子。夜中でしたが二時間ほどかけじっくり学習しました。


食事の様子。
今回は私も後方支援にまわり糧食を準備しました。朝食は南方でよく食べられたというサクサク粉、バナナでした。

サクサクはサゴ椰子のでんぷん質を粉状にしたもので、当時食料に困った軍は現地民からの買い上げでこのサクサクを入手し、これを利用したサクサクうどんなどの代用食も作られました。
今回は南方でよく食べられる調理法で熱湯で熱しくず状に溶いたものを食べましたが、粉っぽく決しておいしいものではありませんでした。
当時の証言によれば団子状になったこのサクサクを一塊渡され、昼食はこれを飯ごうの蓋の上で軽く焼いて食べたというのもありますので、食べ方は色々あったと思います。試しに焼いて食べてみましたが、大変食べにくいものでした。当時も決して好まれた食べ物ではなかったかもしれませんが、多くの将兵の命をつないだ食品の一つです。参加者の皆さんも口に入れたはいいものの、なかなか飲み込めず苦戦していましたが、これも当時の苦労を知るいい機会となりました。
昼食はフィールド内にて状況中のまま食べることになっていたので、雑囊に食料を携行。



昼食の内容は乾麺麭(かんめんぽう)と氷砂糖。
乾麺麭とは大型の乾パンのようなもので日露戦争の頃より食べられていた保存食で、普段は背嚢に携行したりします。
当時よりやや小型ですが大型乾パンを当時風に包んでみました。氷砂糖は当時1日120グラム配られたそうです。今回はやや多めに当時風のパッケージで包みました。
その他にも、暑かったのでこれとは別に乾燥梅干をいくらか携行してもらいました。



今後もこのような学習の場を設けていこうということになりました。ご興味のある方はお気軽にお声がけください。装備の貸出などもあります。

さて、ボリボラレ島の次は御殿場SVGNET様主催、コンバットへ参加しました。



この話はまた次回更新で!

さてここで
<新作DVDのお知らせ>


三年ほど前より竹の会が撮影、編集協力していた軍事法規研究会様監修のDVD「陸軍教練の参考」がこの夏いよいよ発売となります。

『日本陸軍の各種教範等を基に初年兵第一期教育で実施された基本的な教練について解説した映像資料「陸軍教練の参考」軍事法規研究会が難解な各種教範等を読破検証し遂に映像化。限定100枚、兵士の基礎動作が目で分かる。8月発売予定!!』

詳しくは軍事法規研究会様HPか、公式ツイッターにてご確認ください。


<出店のお知らせ>
7/18開催のビクトリーショーへ今回も出店参加します。
何かしら面白いものを紹介できればと思っておりますが、映像製作で忙しくまだ何をもっていけるかわかりません。
大阪のショットショーへ参加した際持っていったものなどもまた作り足しておこうと思います。

後期型近衛兵略帽。終戦時の宮城事件などで近衛兵が使用していたタイプになります。帽章はいつもの布印刷でそれっぽく製作しました。帽章のみの販売もあります。

中田商店製雑囊改造十二年型雑囊。金具式の尾錠で平紐を固定するタイプです。

ビクトリーショー会場の5階、C-17,18で古鷹屋さんと共同出店となります。よろしくお願いします。

  

2016年05月12日

最近の活動報告

PHS-8出店無事終了しました。
ご来店いただいた皆様ありがとうございました。
今回は二日間開催ということで初日からの参加でした。
初日は平日というのもあって人はちらほらとしかいませんでちょっと寂しかったですが、出店者の方々とのんびりお話などできて楽しかったです。
出店者の皆様もお疲れ様でした。今はSNSも便利になりネット上で気軽にやりとりできる時代ですが、やはりその場でしかできない話というのもあるので直に交流できる場所は貴重だなと思います。

出店の様子



陸軍軍属、雇員で売り子をしてました。



2月の撮影で試作した四五式肩章の要望があったので肩章を量産しましたが、お陰様で残りはこれだけです。
海軍の官職区別章は材料の都合で在庫限りの予定。防暑襦袢などに使う襟章台座は実物を参考に小型の物を新規製作。バリエーションを増やしたいと思ってます。
完売していた昭五式~九九式水筒の針金タイプの口栓を増産しました。
口栓ですが、底がネジ止めではなく完全ではないという意見を頂きました。
確かにその通りで実物はコルク栓が1.5倍ほど長く、針金も真鍮線で底がネジ止め式なのですが、コルク栓など材料が入手できず、またネジ止めなどの加工をすると単価がかなり高くなってしまうので簡易な造りにしています。
あくまでも撮影用の消耗品として安く作っているという点をご理解ください。

初日夕方より雨が降り気温が一気に冷え込みましたが、二日目は晴れて暑いくらいでした。
参加者の皆さんも暑さでやられていたようです。フィールド側で用意していた冷えたドリンク類も完売していたとか。

さて、珍しく参加者の皆さんの写真を撮る機会がありました。
ツイッター上で何枚か紹介中です。

日本陸軍、三者三様の軍装
モデル:松次郎さん、ノクターンさん、幸みらいさん

陸軍兵長肩章装着例

最近はたまに軍装とは関係のないコスプレイヤーさんに頼まれてカメラマンをすることもあります。
写真撮影自体は好きなのでお気軽にお声がけください。



さて、今回のPHSですが、GW明けの人もいたようで参加できなかった人たちもかなりいるようです。今回参加できなかった人、これから参加を検討している人にも知っておいて欲しいことがあります。

前回問題になった、参加者が模造刀で相手の装備品を傷つけた、事故に繋がりそうだった危険行為について、今回は二日目の朝に主催側から模造刀の抜刀行為、銃剣類の着け剣行為が禁止とアナウンスされました。
しかし午後には1ゲームのみチャンバラ戦が実施され、走らない、勢いよく突かないなどの注意呼びかけが行われていたようですが、参加者が撮影された映像などを見てみますと注意事項が守られていないばかりかスポンジ製の剣や槍以外の物も使われているようでした。
本来危険がないよう主催側で厳しく取り締まるのはもちろん、参加者側でも安全管理に留意すべき点ですが、遊ぶことに夢中になってしまい徹底されていないように思いました。
この模造刀類の使用に関しては、他のヒストリカル系のイベントでは十年以上前から注意喚起が繰り返し行われておりますが、万が一怪我を負わせた場合当人同士だけの責任問題で済むはずがなく、イベント主催やフィールド側へ迷惑をかけることになります。また怪我の度合いによっては一生を台無しにします。

またチラッと耳にした話ですが、軍服を着たままフィールドの外、公道へ出たり、近くの店へ買い出しへ行ったり等というマナー違反行為が散見されフィールド側に迷惑がかかったということだそうです。イベント中も主催側が繰り返し注意喚起のアナウンスをしていました。

改善のため主催側に努力していただきたいというのはもちろんなのですが、イベント参加者も単にお客様ということではなく、イベントを作っている一員ということを自覚し、楽しいイベントをこの先も長く続けるためにもマナーを守り、主催側の呼びかけに協力的に動いてくれることを切に願います。

今後も皆で盛り上げていきましょう!


さて最近映像製作について報告していませんでしたが、「孤島の誓い」DVD化計画や新作の撮影は着々と進んでおります。



二・二六シリーズ最新作のため、あまり規模は大きくはありませんが二・二六事件の再現シーンを撮影しました。









腰を据えてゆっくり製作しようと思います。
撮影に協力していただいた皆様、ありがとうございました!

・イラスト資料協力
イラストレーター、三笠舞子氏の描かれる挿絵のモデルとして竹の会撮影の写真が参考に使用されました。

三笠舞子氏のツイート
イラストつきツイート


参考に使っていただいた写真がこちら。
2014年開催のサムズミリタリヤ様主催「幻の太平洋戦線・ボリボラレ島攻防戦」で撮影したもので、戦車は特別に参加した御殿場のカマド自動車様所有の九五式軽戦車です。
この車両はハリウッドの戦争ドラマ「パシフィック」シリーズで使用された劇用車だそうです。

竹の会の映像や写真は基本無断転載などはお断りしていますが、今回のようにご利用されたい場合は事前にご連絡いただければ対応いたします。

・撮影協力
「孤島の誓い」で撮影協力や主題歌を提供してくださった佳館杏ノ助さんのお声がけで、個人的にMV撮影にスタッフ参加しました。

佳館杏ノ助さんのツイート

公開されてすぐにニコニコ動画でカテゴリーランキング1位だそうです。
おめでとうございます!

【刀剣乱舞】思色の誠【池田屋の記憶】

戦争もの以外は久々な気がします(笑)

・撮影協力2
SOMOVE! FILMS製作、渡邉 聡監督作品の自主制作映画「復活 THE REGENERATION」へ出演、エキストラや美術小道具、ロケ地協力など戦争中のシーンで協力しました。
無事完成し上映会に招待されましたので観てきました。完成おめでとうございます。

予告編



・撮影協力3
軍事法規研究会製作の「陸軍教練の参考(仮称)」DVDの撮影、編集など製作協力しています。
陸軍の基本教練を映像で紹介する内容で、この夏より販売予定です。



というわけで色々なことに参加、挑戦中です。
それでは。  続きを読む

2016年05月05日

PHS-8出店します。

ツイッター上などで告知しておりますが、明日、明後日のPHS-8へ出店いたします。
日本陸海軍、中国国民革命軍複製、実物軍装品、撮影用小道具放出品、作品DVDの販売をします。



久々に海軍の脚絆を製作しました。海軍の兵士が水兵服にこの白い脚絆を巻いている姿は有名ですね。
大変手間がかかる物なのでイベントでの販売用に量産はせず、注文を受けたときのみ製作していますが価格を抑えるため製作方法や材料は一部省略しています。
実物を見る機会が少ないので、私自身まだ見比べなど研究が進んでおらず、まだまだ納得いくクオリティにもっていけません。難しいです。


左が参考にした実物です。小ハゼの縫い付けなど結構根気が必要です。
しかし海軍兵士の必需品ともいえる軍装品の一つですので、撮影用に必要になったときのためにある程度数は作りたいと思っています。


『『PHS-8 販売予定品紹介』』



三十年式銃剣用の鞘覆いです。撮影用に量産していたものですが、消耗品として酷使される方から要望がありましたので今回量産しました。
現代品の生地なので雰囲気はそこそこかもしれませんが、価格は安めで一枚500円です。




海軍官職区別章第2ロットです。
価格は変わらず1000円〜3000円ほど。
冬衣用の廉価版はもう材料が尽きてしまったので、次回から材料を変えるか、ウール生地の高級版のみの製作になるかもしれません。
第一ロットのみで製作は終えて、あとは撮影用のみ残そうと思いましたが、ありがたいことに前回のVショーで製作依頼を受けましたので残った材料で製作しました。
徽章部分の縫い止めなどを省略して価格を抑えています。野外イベントなどでガンガン使いつぶしちゃってください。




陸軍軍属用肘章です。友人の軍属愛好家からの注文でちょっと数を作ってみました。
赤い星は軍属傭人を示し、陸軍の軍需工場などで勤務する少年達や女子工員もこれをつけていたそうです。
白いバツ印のような徽章は陸軍看守用です。今回はこれらは手間を省くため縫い止めでなく貼り付けにしてますが、実物も材料など様々な種類があり、作りながらまだまだ勉強不足だなと思いました。
価格は一枚600円で、画像二枚目上の軍馬調教手用の徽章は1000円を予定しています。結構細かいです(笑)



中国国民党革命軍の階級章各種、前回と前々回製作分が完売してしまったので、今回も少数ですが持って行きます。
当時写真を見ていると実物には色々種類があるようで、ぺらぺらで薄く、三角の金属徽章も位置がまばらな印象を受けます。
価格は一組1000円から。



陸軍列外従卒用肘章。簡単に言うと輜重兵に続く荷物運びをするお手伝いみたいな感じでしょうか。
字面の強烈さに惹かれて作ってみましたが着用例を見たことがなく着用方法がわかりません。ご存知の方いらっしゃいましたらご教授賜りたいです。




日本陸軍の四五式肩章です。二月の二・二六事件再現シーンの撮影で少量作ったものが好評だったので少し作ってみました。
下士官、兵各種です。価格は3000円から。



官給品では存在しない私物タイプの兵長も製作しました。
兵長という階級は昭和十五年に新設されたもので、その頃には襟章式に切り替わっていたため四五式肩章の兵長はありませんでした。
しかし昭和十五年以降で旧型の詰襟式の軍服を着用していた兵長が私物で用意したものが稀に存在しました。ちょっとイレギュラーな存在ですね。


他にも色々ご用意しております。
会場ではよろしくお願いします。

追記:最近色々あったのでイベント終了後、ゆっくりまとめて報告したいと思います。新作動画も公開していく予定です。お楽しみに。  
Posted by メラーノ at 23:46Comments(0)イベント出展情報

2016年03月26日

Vショー出店情報

すっかり恒例となりました、明日三月二十七日開催のビクトリーショーへ出店いたします。
竹の会は古鷹屋さんと共同出店、会場5階D-6・7にてお待ちしております。

さて、今回もいろいろ軍装品を作ってみました。
出店ごとに何か挑戦できないかなと色々模索しながら作っています。
映像作品でも生かしていきたいと思っております。
販売する軍装品をいくつか紹介したいと思います。




陸軍の下士官、兵が軍服の下に着るシャツ、官給品の襦袢用のボタンです。
こちらは実物で、偶然多数入手したので1着分ごとに小売します。
白は昭和十三年ごろまでで、その後は襦袢が褐色になるのと同時に緑色になっていきます。
ただし昭和十九年ごろから物資の不足もあり襦袢も白色に戻ってしまいます。
白色ボタンはあまり数がありません。




警防団用鉄帽の実物修理品、民間用である十六年式防空防毒面(携帯袋付き)
民間用鉄帽は状態があまりよくなかったので軽く手入れ、修理をしてみました。帽章が劣化のため破損していたので実物の警防団用帽章をおつけします。
十六年式防空防毒面は女性や子供でも簡単に装着できるもので、空襲に備えるため広く普及しました。
よく出回る総ゴム製の十七年式と異なり十六年式は防水布で管理が比較的楽です。状態はまちまちですが携帯袋もあります。
映像作品で銃後の場面の再現に利用する目的でこのような民間用の品も収集しています。




昭和十五年制定の陸軍軍属の胸章を複製しました。実物はウール生地のタイプと織り出しのタイプがありますが、今回は織り出し風で製作しました。
昭和十五年より陸軍軍属の制服は国民服乙型とほぼ同型となり、肩章、肘章、胸章で階級を示すようになりました。
陸軍軍属とは軍人以外で陸軍に所属する役職で、様々な業務に就いていました。
例えば通訳、酒保など基地、駐屯地内売店の経営、事務的業務、軍事物資の輸送などです。
階級は傭人、雇員、判任官、高等官などで、高等官は将校と同等でした。
軍属関係を収集している友人からの依頼で製作しましたが、意外と手間でした。
陸軍軍属はいずれ映像で出てくる機会もあるだろうと被服装備を調べ複製品で揃えていたのですが、今の所まだ活躍させられていません。
竹の会製作の「孤島の誓い」では海軍軍属が登場しましたので海軍に先を越されました(笑)
映画作品で登場した陸軍軍属というと、例えば内容については物議を醸しましたが、日本軍のインドネシアでの戦いを描いた「ムルデカ17805」に登場した現地通訳、他にも岡本喜八監督の名作「沖縄決戦」で登場した田中邦衛さん演じる散髪屋などがそうです。
軍属は後方での支援任務につくことが多いですが戦闘で死亡されることもあり、その場合戦死の扱いとなり軍人と同じく靖国神社へ合祀されています。




中国関連の軍装品をまた製作してみました。
中国国民党軍の憲兵腕章、胸章、階級章です。右は同じく国民党政府軍の陸軍第88師団の肘章と胸章です。
国民党軍は普段はこれらをつけて所属や階級を示します。
戦闘時には情報秘匿のためこれらは外すことが多かったようです。
以前にも解説しましたが国民党軍は襟章の色が兵科を示す兵科色となっており、薄紅色(ピンク)が憲兵を示します。
陸軍88師団は上海事変で日本軍と激戦を繰り広げた部隊で、蒋介石の方針でドイツ人顧問を迎え入れドイツ式に教育され武器もドイツ製を多く使う精鋭部隊でした。



胸章には所属、階級、氏名を書きます。書き方は部隊などによって色々違いがあるようです。戦闘時に外すことが多いので簡単な縫い止めなどで固定していたようです。胸章は裏側に訓示がかかれたものもあり、外出時は裏返してこの訓示を見えるようにしていたらしいです。訓示とは軍人らしい礼儀正しい振る舞いをせよとか、盗みは絶対するななどが書かれていたそうです。
部隊を示す肘章は胸章と同じ高さにつけます。
第88師団は上海事変で日本と激戦を繰り広げますが、数で日本を圧倒していたものの敗走し壊滅状態に陥ります。
この時日本軍側の証言でいくつか見受けられるのは、中国軍は雇い入れた雑兵を前に出し、それらが勝手に下がろうものなら督戦隊(味方部隊の戦闘を監督する部隊)が撃ち殺したり、鎖で繋いで陣地から出られないようにしていたとのことです。
実際この時、中国軍の後方では大規模な督戦隊がひかえており、この戦いに参加した中国軍の一部部隊はこの督戦隊と衝突し壊滅したということです。
近代的な精鋭部隊を作ろうと努力した蒋介石ですが、まだまだ一枚岩でなかったことが伺えます。




おまけと言ってはなんですが、戦前の軍人将棋の駒が半端な数で手に入りましたので、もったいないのでストラップにしてみました。
なかなか可愛いです。





この他にも多数放出品がありますので、ビクトリーショーへ足を運ばれた際は是非お立ち寄りください。  

Posted by メラーノ at 22:59Comments(0)イベント出展情報

2016年02月25日

二・二六事件特集



2016年は二・二六事件から丁度80年という年になります。
竹の会もこれまでに二・二六事件に関連した作品をいくつか製作してきましたが、今年も短編作品を製作中です。



久しぶりに衣装用として日本軍の四五式肩章を製作しました。
事件当時の陸軍兵士が使用していたものです。
一つだけ鳶色の肩章がありますが、ついでに作った満州国陸軍の肩章です。
日本陸軍は昭和十三年に階級章が肩章から襟章にかわりますが、満州国陸軍は最後まで肩章でした。

今年も毎年恒例の二・二六シリーズの期間限定公開します。

「夜の太陽」2010年製作
https://youtu.be/3PtmS9Aeq0Y

「化狸作戦」2012年製作
https://youtu.be/32dddDmf1ZI


「狼の一日」2013年製作
https://youtu.be/No1ePGAPThU

製作中の作品に関する話はまた後日になります。  
Posted by メラーノ at 01:02Comments(0)映像作品制作記録

2016年01月19日

本年もよろしくお願いします。



ご挨拶遅くなりましたが、本年も竹の会をよろしくお願い申し上げます。

写真の鏡餅は戦時中に作られた統制陶器の一つ。正月の鏡餅でさえ食糧事情から鏡餅もこのような陶器製の飾りに取って代わりました。
戦時中の国内の厳しい状況を物語る品の一つだと思います。
今年も竹の会は気を引き締めて製作活動に励みたいと思います。





昨年年末のビクトリーショー出店の際、ブースへお越しいただいた皆様、ありがとうございました。




今回は中国国民党軍の階級章各種と、第二次大戦後期に使用された中国雲南遠征軍の帽子を試作し販売しました。

国民党軍の襟章は台座の色で各兵科を表します。
赤(紅色)が歩兵なのは日本と共通ですが、黄は国民党では騎兵、黒は輜重、白は工兵、藍は砲兵、浅紅は憲兵を表します。

雲南遠征軍は戦争後期には米軍の教育を受け、装備と兵器は米英軍のものを使用していたため精強な部隊として日本軍と対峙した部隊です。
雲南遠征軍との戦いで、ビルマ方面で日本軍は大きな打撃を受けることになります。
国民党軍というと青灰色、もしくは薄く緑がかったカーキ色の服で帽子はドイツの規格帽に似た形が一般的ですが、雲南遠征軍ではより簡易な形となり、代わりに顎紐がつき帽章も織り出しの布製のものに変わりました。生地も明るい色となり、米軍からレンドリースで得た生地なのではないかと思われます。


肩の部隊章、胸の名札も試作してみました。名札の書き方には色々パターンがあるようです。
部隊章の88Dは陸軍第88師団を示します。88師は中独合作で派遣されたドイツ軍事顧問団の教育を受けた精鋭で、第二次上海事変に参加したことで有名です。
少し話は逸れますが第二次上海事変当時、ドイツは日本と中国国民党、双方と関係を持ちながら戦いを支持していたということになり、当時の微妙な政治関係が垣間見えます。またこの時日本はドイツを通じて停戦協定を結ぼうとしました。
また当時の証言などで確認できますが、この戦いには大規模な国民党軍の督戦隊が戦場に展開し、後退しようとする友軍を攻撃し激戦となりました。
88師団もこの督戦隊と衝突し大きな損害を受けたとのことです。一枚岩ではない国民党の内情や各軍閥との複雑な関係性なども考えさせられます。


何度か試作し販売している木製の三式地雷、九九式破甲爆雷は今回も好評でした。
材料の調達、製作に手間がかかるためあまり多くは作れません。

九九式破甲爆雷は嚢に収められるよう、信管パーツをネジ式で取り外せるように改良しました。
今回も磁石部分は安全を考慮してゴムスポンジ製ですが、吸着側に磁石を仕込んであるので金属に張り付きます。

撮影小道具にと調べだし試作を続けてきた軍装品ですが、最近はありがたいことにイベント会場でのやり取りやメールにて注文を頂けることも増えてきました。
素人細工ではありますが、ご注文頂いた方を優先して製作販売しております。

さて年始早々に竹の会恒例の美術小道具、衣装類の一斉整備を実施しました。
昨年は映画やテレビの再現ドラマ、演劇など様々な場面で衣装小道具の貸出もありました。
竹の会では年に一度一斉に検査、整備することで物品の長期使用、また急な依頼などにスムーズに対応できるよう努力しています。





※全て合法品です。

10年間ひたすらに収集した結果ではありますが、量が多いので毎年大変です。
ツイッターで何度か書いているのですが、被服類の整備についてフォロワーの皆さんは関心があるようでした。
機会を見て被服の整備、管理方法についてこのブログでもまとめてみようと思います。


昨年は新作の撮影など実施していたのですが発表には至りませんでした。
本年はできるだけ完成作品や研究成果を発表できるよう努力したいと思います。

歴史映像研究会 竹の会 2016  
Posted by メラーノ at 05:39Comments(0)制作記録出演者等、募集情報

2015年12月19日

ビクトリーショー出店!

本日より二日間開催のビクトリーショーに出店しております。
会場は浅草、5階のE19の古鷹屋さんと共同出店です。なぜかマップに反映されてないのでご注意下さい。





今回も色々持ち込んでおります!
よろしくお願いします。

また、日米戦イベント「この戦場は南方」の短編版記録映像を公開しました!
完全版も近い内に公開出来ると思います。

http://www.youtube.com/watch?v=IBlolBcxRyY  
Posted by メラーノ at 10:45Comments(0)イベント出展情報

2015年11月27日

イベント三連続参加報告!

ご無沙汰しております。また更新に間ができてしまいました。
10月末から11月中はイベント参加三連続!という訳で大変慌ただしい毎日でした。
本来イベント参加前にブログで告知すべきなのですが中々手が空かず結果報告のみとなってしまいました。
直前の告知などはツイッターでも行っております。

10月31日
浅草花やしきハロウヰン妖夜祭


歴史ある遊園地、浅草花やしきにて開催のハロウィンイベント。当日は妖怪の皆さんが会場を賑わせ、大人から子供まで大はしゃぎでした。
妖怪関連の創作グッズ販売なども好評で、お祭りでありながら奇妙な異空間を演出していたイベントだったと思います。
今回は妖店百貨展より縁のある妖怪の皆さんからのお誘いで警備スタッフとして参加しました。
妖怪か幽霊の仮装での参加を、とのお話だったので、今回は戦前に広まった戦場の怪談話「赤い軍服を着た兵隊」をモチーフにした衣装を製作しました。

「赤い軍服を着た日本兵」
満州のとある戦場で日本軍が苦戦していると、突然赤い軍服を着た兵隊達が現れ勇猛果敢に攻撃をし、敵を退散させた。
彼らの軍服は血で染まったように赤く、何処からともなく現れそして消えていったという。


この怪談話には諸説あり、出雲大社の白鳩、鹿島神社の鹿島神、嘉左衛門という化狸、浄願寺の禿狸一族など様々な話が残っています。
似たような話で白い軍服を着た兵隊というのもあるそうですがこちらの正体は稲荷様という話も。
こういった話は日清、日露戦争から第二次世界大戦に至るまで存在し、日本の兵隊を妖怪であったり神様であったりが護ろうとした、あるいは共通の敵と戦ったかのようです。
また戦場において人ならざる力が味方を救ってくれたという話は日本に限らずヨーロッパなどでもあるようです。
危機的状況の中で人々が夢見た希望なのかもしれませんし、本当に不思議な力が味方しているのかもわかりませんね。

という訳で今回は竹の会が赤い軍服を着てイベントを支援させていただきました〜。










また機会あれば馳せ参じます。
イベント参加の皆様お疲れ様でした。

11月7日
PHS-7

若いミリタリーマニアを中心に人気のサバイバルゲームイベントです。
毎度恒例出店参加しました。
ハロウィンの翌週ということもありあまり売り物を作っていけなかったのが悔やまれます。


今回は中国国民党軍の階級章を作ってみました。国民党軍の階級章は最初期は肘章で北伐終了の頃に襟章式に改められ、初期は小型で途中から大型化するなど一応服制上の規格サイズはあるのですが、写真で見ると軍閥によって作りが違ったり材質も布であったり樹脂製であったり様々だったようです。
三角形の徽章も向きや位置が変な写真も見受けられます。

下士官〜兵の6種類を製作しました。国民党軍の襟章は台座の色で兵科を表すので、今後は各兵科のバリエーションも増やそうかと考えています。
ちなみに赤が歩兵、日本と違い黄色が騎兵、黒色が輜重、憲兵はピンク色だったりします。


なお当日は国民党警察の格好で店番をしていました。
中国の警察組織は戦時中の写真を見る限りでは状況により立場が異なったようで、国民党軍と共闘することもあれば一度日本軍の武装解除を受けた後、地域の治安維持のため日本の監督下の元再度任に着くこともあったようです。中国では売国的な警察官を影で黒犬と呼んだこともあるそうなので、権力を笠に悪さをした人もいたのでしょう。

イベントは今回も賑わっていました。次回も出店参加で考えてます。


11月19日
WW2日米戦イベント「この戦場は南方」

ミリタリーマニアのリエナクトメントイベントへの入り口として初心者向けに開催されたミリタリーイベントです。
参加条件として装備服装の統制がありますが基本的には初心者でも参加できるようにという主催の配慮から、最低限の服装と小銃、銃剣、鉄帽(いずれにおいても事前に主催へ相談、連絡すれば代用品の使用可能)があれば参加できます。
当日はベテランマニアの方々も多数参加され、新しい交流の場としても意義のあるイベントになったと思います。
今回はイベント企画者からの要請もあり記録撮影を担当した他、衣装小道具支援などしました。
物販コーナーもあったので少しですが出店もさせてもらいました。
午前中はあいにくの雨でしたが午後は晴れたので予定通り開催!
現在記録撮影した映像を編集中ですので近いうちに短いバージョンを公開します。
イベント全体を紹介する長尺バージョンは主催と相談して作ります。
撮影ではいつもお世話になっている弥栄堂フィルム代表の塚原監督にも協力していただき、日米両チーム側から映像と写真で記録しました。
このイベント趣旨はサバイバルゲームではなく、軍隊での生活様式や戦闘における部隊の役割などを体験、学習する場としていることもあり、日本軍は午前中に教練、米軍は陣地構築、昼食も日本軍は炊事班の炊き出しと米軍は戦闘糧食(レーション)の配食などを実施しました。午後のゲームはエアーガンを使用してはいるものの、小隊長の命令で各分隊ごとに任務を与えられ実行するという形で行われました。


















日米双方の激しい戦闘も終わり夕方5時頃に無事終了!
雨に濡れ泥に汚れた1日でしたが、撮影班としては大変良い記録が撮れましたので編集が楽しみです。
参加者の皆さん大変お疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。


さてここ最近ですがイベント参加の他にもスチームパンク系ファッション雑誌、歴史再現ドラマへの衣装小道具の貸し出しやミュージックビデオで美術スタッフとして参加したりなど、そこそこの忙しさです。
そんな中ですが竹の会の次回作製作や「孤島の誓い」DVD製作なども進んでおりますのでご期待ください。

戦争映画、テレビドラマ、演劇などへの時代考証、衣装小道具の貸出も引き続き行っております。お気軽にお問い合わせください。

次回イベントへの参加は12月のビクトリーショーを予定しております。  

Posted by メラーノ at 07:41Comments(0)イベント出展情報

2015年09月21日

Vショー出店情報&「この戦場は南方」イベント協力情報

直前になってしまいましたが、21日開催のビクトリーショーに今回も出店します。
場所は4階のD44になります。
ビクトリーショーの詳細はこちらから。

今回も撮影用に集めた資料、軍装品の放出、DVD販売をします。
また、好評なので撮影用に作った軍装品をある程度量産して持っていきます。
ツイッターでも紹介していますが、竹の会製作の主な軍装品を紹介します。


日本陸軍の水筒の蓋。水筒口栓です。一個500円。
昭五式水筒登場時は旧型水筒と同型でしたが、後から改良型が登場し切り替わっていきます。
改良型登場の少し前の過度期に支給されていたのがこの針金タイプです。よく出回っているレプリカは昭和16年頃から登場する木栓しかないため、支那事変中である16年以前の時期の映像作品で使用するのに必要でした。支那事変初期の再現に利用したいというリクエストがあったので量産しています。

実物と並べてみました。実物と同寸のコルク栓や蓋が現在では手に入らないため代用の部品で再現しています。雰囲気を出す飾り程度に思ってください。
昭五式水筒、九九式水筒は製造元によって若干口の作りが異なるため、このサイズだとキツい事もありますがサンドペーパーなどで軽く削れますので調整して好みに合わせてご利用ください。


日本軍の対戦車兵器の一つ、九九式破甲爆雷。一個8000円。
いずれ作品で登場させたいと思い試作を続けています。
吸着面に磁石を仕込んでいるので金属面に張り付きます。本体は木製ですが、磁石部分は金属などを使用すると危険なのと専用の嚢を傷つけていくため、スポンジゴムを使用しています。新型は信管が取り外せるようになっています。
先に注文があったため、今回のVショーには持っていきませんがまた需要があれば作ります。






日本陸軍九八式階級章。
各一組
二等兵1500円
一等兵2000円
上等兵2500円
兵長1500円
伍長2000円
軍曹2500円
昭和十三年改正の襟章式階級章です。材質はフェルト製。
九八式の階級章のレプリカを販売している業者が少なかった時に自活しようと思い実物を参考に作り始めたものです。
実物も製造元や材質によって個体差がありますが、竹の会製も参考にしている実物によって若干(数ミリですが)仕様が変わっています。
撮影で使い潰してしまうことを考慮して安価な作りにしています。


日本陸軍の職種を表す臂章です。300円〜600円。
電信、薬剤官、砲台監守下士、電工
縫工長、火工掛下士、喇叭長(喇叭手)、鍛工長、陸軍監獄長(監守長、監手)
鞍工長、銃工長、上等兵勤務、郵便など。(この写真だと上下左右合ってない置き方です。すみません。)
当時の軍人向けに徽章を製作していた業者の販売品見本品一式を手に入れた事もありそれを参考に製作。
これらは軍人達が私物品として購入し官給品とは別に使用していました。官給品と違い裏から糸で縫いつけ固定していないなど安価な作りになっています。


聖戦石鹸、美乳石鹸。一個300円
戦前〜戦時中に販売されていた実物のラベルを入手したので破れた箇所などを修正しプリント、中には現代品の石鹸が入っています。
戦地にいる兵隊へ送られた慰問品などの再現に利用しようと思い作りました。


日本海軍官職区別章
昭和17年にホームベース型に変わる前の丸型タイプです。現在複製品がほとんど出回っておらず、撮影で使い潰せる安価なものを自活しようという事で製作し始めたのですが、販売用に作って欲しいというリクエストがありましたので複数製作しました。
冬衣用の実物は濃紺絨(ウール生地)なのですが、かなり暗い色なので現代品だと質感共に中々ベストな生地が見つからない事と、生地に予算をかけすぎると高価になってしまいますのでフェルトで製作しています。
紺色のフェルトは実物より明るく、黒色だと光の当たり具合で若干違和感がありますが、そこは今の所我慢しています。
また複製品の冬衣は色が実物より明るいので、合わせても紺色フェルトの明るさも然程不自然には見えないとは思います。
(ということを友人に話したら実物でも使い込んだ服と徽章で色の差は出るはずだと言われましたw)
なので現在は台座に黒フェルト、紺フェルト、黒ウール、紺ウールの4種類で製作中です。
また実物は台座の裏に和紙をあてその上から表の生地を縫いとめていますが、撮影で使い潰すには強度不足が考えられたので現在製作中のタイプは裏から縫いとめた上から紙を貼っています。




現在種類も増やしています。



夏衣用の白色、陸戦隊などが現地で製作し使用していたと言われる青褐色タイプも製作中です。

価格
三等水兵1000円
二等水兵1000円
一等水兵1500円
三等兵曹1500円
二等兵曹2000円
一等兵曹2500円

夏用、陸戦隊用は上記にプラス500円の価格になります。

その他の職種も大体等級と同じくらいの価格で販売します。


余った生地がもったいなかったので陸軍の胸章も少し作りました。
昭和十三年制定、色で各兵科を示すものです。これも臂章と同じく私物タイプを参考にしているので裏からの縫いとめはありません。

陸軍胸章 一個 300円
紺色:輜重 黒色:憲兵

その他にも色々作っています。また通信販売も受け付けますので、もしご希望ありましたらお問い合わせください。
時間があるときに作っているので、希望の品があった場合早めに注文頂けるとありがたいです。



※イベント協力情報
WW2日米戦サバゲ「この戦場は、南方」
11月15日開催のイベントに協力します!
Vショーにて参加申し込みコーナーを設けます。
詳細はブログにて!!

  
Posted by メラーノ at 02:36Comments(1)イベント出展情報

2015年08月15日

終戦70年


終戦70年という節目の年を迎えました。
今年は戦争映画やテレビ番組、再現ドラマなど多数のメディア作品が次々と公開され反響を呼んでいます。
縁あっていくつかの作品製作のお手伝いなどさせて頂いておりますが、その度に様々な資料に目を通します。
そしてその資料から、過去から、何か大切なことを問いかけられているような気分になります。
過去から何を学んで、未来にどう活かしていけば良いのか、私たちは常に考えていかねばなりません。

今年も期間限定で竹の会製作の長編作品を公開します。
「ペリリュー決戦」も撮影から実に4年過ぎており、今過去作を見ると自分の未熟さが恥ずかしく何もかも隠してしまいたくなる時さえあります。
しかし「観てよかった」という声に励まされてこの活動もここまで続けることができました。
低予算自主製作映画という辺境の一角にある作品ではありますが、お陰様でDVDの在庫も残り数枚を残すのみとなり、「観たい!」と言っていただけることに感謝しつつ今年も公開します。

竹の会の作品が何かを考えるきっかけになって頂けたら幸いです。


また、今年は終戦70年の節目の年であり竹の会結成10年という年でもあります。
今年は特に作品製作に力をいれ、真面目な歴史再現作品からキャッチーなテイストの作品まで、様々なジャンルに取り組みたいと思っております。
価値観が多様化している昨今、色々な角度からの目線の作品があれば、色々な入り口から歴史に興味を持つ方もいるのではないかと考えています。
竹の会の作品は「きっかけ」になれれば十分です。
私はもっと多くの人に観て欲しい戦争映画や、知って欲しい歴史のエピソードが沢山あります。
今後はそういったものを紹介する記事も書けていけたらと考えていますので、当ブログをよろしくお願いします。

最後にペリリュー決戦の撮影を思い出していたら懐かしくなったので、作品製作のきっかけの一つになった、ペリリュー島調査旅行へ行った際に撮った写真を何枚か紹介します。


ペリリュー島より北部の群島の一角にあった日本軍陣地。猛攻撃を受けた跡が生々しい。


ペリリュー島付近で沈んでいる日本軍の上陸用舟艇。


ペリリュー島の米軍上陸地点。オレンジビーチ。


日本軍のドラム缶陣地。ペリリュー島では石灰岩の地面が硬く土が少ないため土嚢を作ることが難しかったということもあり、ドラム缶に海岸の砂を詰めて洞窟陣地入り口の防護に利用したりしていたようです。米軍側も土嚢が作れず、海岸の砂を利用していたということです。

最後に、調査中に偶然手に入れたパラオ関連の写真です。
昭和初期に撮られたもので、恐らくパラオ本島であるバベルダオブ島か、コロール島での写真であると思われます。


何かの建物を建てているようですが、詳しくはわかりません。法被を着ている方々は大工の職人かもしれません。
白い半袖短パンの服装は海軍の防暑衣と防暑帽の組み合わせのようにも見えますので、ひょっとしたら軍の施設を建築中の設営隊隊員と現地で雇われた職人の記念撮影なのかもしれません。

  

Posted by メラーノ at 12:03Comments(0)映像作品