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Posted by ミリタリーブログ at

2015年06月04日

各イベント出店終了、そして新作情報・・・

お久しぶりの更新です。
三月末の妖店百貨店、五月はPHS-6、レッドサンホワイトスター3とイベント出店が続きました。
ご来店いただいた皆様、ありがとうございました!
イベント出店は年内は減らしていこうと思っていたのですが、新作の製作経費がかなり不足しているので今後も続けていくことになりそうです。
今のところ7月のVショー、8月のブラックホールに出ることになりそうです。



妖店百貨店出店の様子。
怪しげな雰囲気に包まれて、出店側ながらなかなか楽しい企画でありました。


続いてPHS-6出店の様子。階級章など小物類を販売しました。
試しに作って青龍刀のおもちゃを持って行ったのですが、意外と好評でした。
大して強度はないので取り扱いには注意していただきたいです。
余計な御世話かもしれませんが、最近イベントで模造刀類をサバイバルゲームの会場で抜刀、着剣するなどして参加し、相手が危険を感じたり事故にあったという話をよく耳にします。
いくら模造刀類所持者の自己責任といっても相手が大怪我をしてしまったら自己責任で済む話では終わらないと思います。イベント会場側にも多大な迷惑になりますし、イベント自体続けられなくなる可能性は大いにあります。映像の撮影でも殺陣は十分リハーサルを行い安全面に気を配りながら実施しています。
写真撮影などで抜刀するのは良いとしても、ゲーム中はどんなことが起きるか予測できません。ゲーム中抜刀OKのイベント自体があまり多くはないと思いますが、たとえOKだったとしても十分注意が必要と思います。同じ趣味をもつ仲間同士で、楽しい思い出だけ残せるのがベストと思います。

第14師団さん主催のレッドサンホワイトスター3ですが、直前で出店決意しまして、こちらでは出店のお知らせができませんでした。
またイベント中は全く写真を撮っていなかったので出店の様子をお見せできないのですが、イベント終了してからちょっとだけ撮影しまして、久々にCMのようなものを製作しましたのでどうぞごらんください(笑)


続いて竹の会の新作情報です。
「孤島の誓い」ですが現在もDVD化に向けて調整中です。今月中には発注の予定ですので、うまくいけば夏コミには間に合うかもしれません。
4月〜5月は撮影の連続で、6月も短編の製作のため活動を予定しています。

まず4月は竹の会主催で「初年兵教練会ごっこ」を実験的に行いました。
昭和期の日本の陸軍(今回は昭和17年ごろを想定)における初年兵教育を、初心者マニア諸氏から志願を募ってやってみようという試みです。
「ベテランが教えてやる」なんて偉そうなことではなく、まだまだ勉強不足な私たち自身も一度初心に帰って、一から勉強しなおす場として企画しました。
今回は実験的企画ということで少数で一泊二日で行いました。その様子を動画で撮影したのでそのうち公開する予定です。
基本的な軍装品の着装方法や基本所作の教育を実施していますので、参考になるかわかりませんが楽しんでいただければと思います。
今回は報告も兼ねて写真で少し紹介したいと思います。



題して、陸軍竹ノ学校であります(笑)
初日は日中別件で撮影がありましたので夜からの実施となりました。
キャンプ場のログハウスを借りて教育開始です。(キャンプ場には事前に他の宿泊客がいないことを確認し安全に配慮して実施しております。)



まず被服、装備品を支給し基本的な着装方法を勉強します。
写真は支給された軍服(九八式冬衣袴)に襟布、階級章の縫い付け要領を教育している様子。



贅沢を言えば整頓棚が欲しかったのですが、兵舎の中をイメージして部屋を整理し就寝。
足元に装備品を置いていますが、これが実際は棚の上に置かれるというわけです。
装備品の置き方にも各聯隊ごとに差はあるものの要領があり、しっかり整頓されていなければなりません。
整頓できていないと、先輩である古年兵や班長に装備品をひっくり返され、現在の自衛隊にまで引き継がれる「台風」現象が発生し、よしと言われるまで何度もやり直さねばなりません。



翌日の朝食の様子。各々支給された食器袋からアルマイトの食器を出して並べています。
できるだけ当時の規格に近いものを集めました。
今回は近衛歩兵第三連隊所属の方の証言をもとに箸を自前で私物品を持ってきてもらい自己管理としたのですが、手前に展示してあるように箸袋入りの箸(大正期までは金属製、以降竹箸)が支給品として存在した他、シンプルな箸箱入りの箸が陣営具で管理されていた部隊もあったそうです。
食事内容は当時のレシピを再現し、朝はパン食を支給しました。コンビニで売っているような食パンが一袋で一人一食という量に初年兵達は驚いていました。
しかし訓練では体力を使うので、当時の兵隊はこれでも物足りなくなって腹をすかしていたということです。
舐め物(パンに塗るもの)として杏ジャム、砂糖を、またコーヒーを支給しました。



兵舎の前で集合写真。営内靴(室外へ出るときに履くつっかけのようなもの。室内では上靴というスリッパのような物を履きます)として支那靴を代用して履いています。
人数がいればもう一棟借りて下士官室にし、下士官は別部屋で泊まりたかったのですが今回は実施しませんでした。
なお、裏方である私とエダさんは将校なので皆が寝静まってから営外の住居へ帰りました(笑)
朝食後は兵舎を後にして演習場でひたすら演習です。



理想を言えば昭五式背嚢を人数分用意したかったのですが員数が合わないため断念。背嚢の装備縛着要領は九九式背嚢で実施しました。
紐の端末処理が大変なので初年兵達にとっては昭五式の方が楽だったかもしれません。
体格の良い國好二等兵は特製の特大サイズを着てもらってるのですが丈が短く襦袢の裾が長すぎちょっと不恰好になっています。
本来襦袢の裾は衣の裾から見えないよう処理するのが一般的です。



弛んでいると判断されれば、初年兵の心は優しく矯正されていきます。
実際の軍隊では厳しく実施しますが、私たちは本物の軍隊ではないのでそこまで厳しくはありません(笑)
しかしある程度の緊張感を保たなければ、小さな事故を起こし、それが行く行くは大きな事故に繋がっていきます。軍隊とは本来人命を奪う兵器を取り扱い、危険な任務に赴く組織です。万が一ということがないよう常日頃緊張感を保つことが不可欠とされてきました。
この後昼食(献立は混ぜ飯二合、味噌汁、たくあん漬け、舐め物として葱味噌バターを再現)を支給し、午後の訓練に移ります。



時間ギリギリまで訓練を実施し最後に記念写真。
修理から帰ってきた竹の会の九二式重機関銃も一緒に撮りました。



教練会へ参加した初年兵の皆さんお疲れ様でした。
指導に当たってくれた班長、二年兵、また裏方で活躍してくれた週番士官のエダさんもありがとうございました!



第二回も企画中ですので、興味がある方、参加してみたい方はお問い合わせください。
不足している装備品の貸し出しも実施しております。

そしてその翌週は新作の撮影です。



!?



!!??



!!!???



竹の会の新作にご期待ください!!

なお五月にNHKで放送されたファミリーヒストリーの再現VTRに少しだけ協力させていただきました。
一日かけて3シーンほど撮影したと思うのですが放送されたのは一瞬(笑)
尺の都合などもあるのですが制作スタッフの苦労が偲ばれます。皆様大変お疲れ様でした。


私は班長がケツバットで新兵を叩きのめした後にバケツで水をぶっかける係でした。海軍のしごきはきついですね。

今後ブログでは映像、演劇関係者、はたまた軍装マニア初心者の方からよくいただく質問に答えた内容をまとめて掲載していこうと思います。
何かの参考にしていただければ幸いです。あるいはこういうやり方もある、ここが違うなどのご意見もありましたら是非ご教授願います。
初年兵教練会でも口を酸っぱくして言ったのですが、各時代基礎としている教範はあるものの、各聯隊などの部隊によって若干教育方法に違いがあるため、「これが絶対に正しい」と言い切れる所作、着装要領というのは無いものと思っております。
時代考証は根拠資料を基に実施していますが、少しでも他の情報があれば作品制作に役立てたいと思っております。  

Posted by メラーノ at 06:58Comments(0)制作記録イベント出展情報