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Posted by ミリタリーブログ at

2016年03月26日

Vショー出店情報

すっかり恒例となりました、明日三月二十七日開催のビクトリーショーへ出店いたします。
竹の会は古鷹屋さんと共同出店、会場5階D-6・7にてお待ちしております。

さて、今回もいろいろ軍装品を作ってみました。
出店ごとに何か挑戦できないかなと色々模索しながら作っています。
映像作品でも生かしていきたいと思っております。
販売する軍装品をいくつか紹介したいと思います。




陸軍の下士官、兵が軍服の下に着るシャツ、官給品の襦袢用のボタンです。
こちらは実物で、偶然多数入手したので1着分ごとに小売します。
白は昭和十三年ごろまでで、その後は襦袢が褐色になるのと同時に緑色になっていきます。
ただし昭和十九年ごろから物資の不足もあり襦袢も白色に戻ってしまいます。
白色ボタンはあまり数がありません。




警防団用鉄帽の実物修理品、民間用である十六年式防空防毒面(携帯袋付き)
民間用鉄帽は状態があまりよくなかったので軽く手入れ、修理をしてみました。帽章が劣化のため破損していたので実物の警防団用帽章をおつけします。
十六年式防空防毒面は女性や子供でも簡単に装着できるもので、空襲に備えるため広く普及しました。
よく出回る総ゴム製の十七年式と異なり十六年式は防水布で管理が比較的楽です。状態はまちまちですが携帯袋もあります。
映像作品で銃後の場面の再現に利用する目的でこのような民間用の品も収集しています。




昭和十五年制定の陸軍軍属の胸章を複製しました。実物はウール生地のタイプと織り出しのタイプがありますが、今回は織り出し風で製作しました。
昭和十五年より陸軍軍属の制服は国民服乙型とほぼ同型となり、肩章、肘章、胸章で階級を示すようになりました。
陸軍軍属とは軍人以外で陸軍に所属する役職で、様々な業務に就いていました。
例えば通訳、酒保など基地、駐屯地内売店の経営、事務的業務、軍事物資の輸送などです。
階級は傭人、雇員、判任官、高等官などで、高等官は将校と同等でした。
軍属関係を収集している友人からの依頼で製作しましたが、意外と手間でした。
陸軍軍属はいずれ映像で出てくる機会もあるだろうと被服装備を調べ複製品で揃えていたのですが、今の所まだ活躍させられていません。
竹の会製作の「孤島の誓い」では海軍軍属が登場しましたので海軍に先を越されました(笑)
映画作品で登場した陸軍軍属というと、例えば内容については物議を醸しましたが、日本軍のインドネシアでの戦いを描いた「ムルデカ17805」に登場した現地通訳、他にも岡本喜八監督の名作「沖縄決戦」で登場した田中邦衛さん演じる散髪屋などがそうです。
軍属は後方での支援任務につくことが多いですが戦闘で死亡されることもあり、その場合戦死の扱いとなり軍人と同じく靖国神社へ合祀されています。




中国関連の軍装品をまた製作してみました。
中国国民党軍の憲兵腕章、胸章、階級章です。右は同じく国民党政府軍の陸軍第88師団の肘章と胸章です。
国民党軍は普段はこれらをつけて所属や階級を示します。
戦闘時には情報秘匿のためこれらは外すことが多かったようです。
以前にも解説しましたが国民党軍は襟章の色が兵科を示す兵科色となっており、薄紅色(ピンク)が憲兵を示します。
陸軍88師団は上海事変で日本軍と激戦を繰り広げた部隊で、蒋介石の方針でドイツ人顧問を迎え入れドイツ式に教育され武器もドイツ製を多く使う精鋭部隊でした。



胸章には所属、階級、氏名を書きます。書き方は部隊などによって色々違いがあるようです。戦闘時に外すことが多いので簡単な縫い止めなどで固定していたようです。胸章は裏側に訓示がかかれたものもあり、外出時は裏返してこの訓示を見えるようにしていたらしいです。訓示とは軍人らしい礼儀正しい振る舞いをせよとか、盗みは絶対するななどが書かれていたそうです。
部隊を示す肘章は胸章と同じ高さにつけます。
第88師団は上海事変で日本と激戦を繰り広げますが、数で日本を圧倒していたものの敗走し壊滅状態に陥ります。
この時日本軍側の証言でいくつか見受けられるのは、中国軍は雇い入れた雑兵を前に出し、それらが勝手に下がろうものなら督戦隊(味方部隊の戦闘を監督する部隊)が撃ち殺したり、鎖で繋いで陣地から出られないようにしていたとのことです。
実際この時、中国軍の後方では大規模な督戦隊がひかえており、この戦いに参加した中国軍の一部部隊はこの督戦隊と衝突し壊滅したということです。
近代的な精鋭部隊を作ろうと努力した蒋介石ですが、まだまだ一枚岩でなかったことが伺えます。




おまけと言ってはなんですが、戦前の軍人将棋の駒が半端な数で手に入りましたので、もったいないのでストラップにしてみました。
なかなか可愛いです。





この他にも多数放出品がありますので、ビクトリーショーへ足を運ばれた際は是非お立ち寄りください。  

Posted by メラーノ at 22:59Comments(0)イベント出展情報